会社の休憩室の窓は、紫外線を遮断するようにできている。 すぐそばにカップ自動販売機があって、 頻繁にコーヒーを飲む僕にとっては、 コーヒーが淹れられるまでの間の僅か数秒、 いつもそこから外を眺めることを許される。
一枚のガラスを隔てた向こうは、太陽が燦々と降り注ぐ世界。 こちら側は、その何パーセントかを失った世界。
遠くには、大きな建物が見える。 野球場のライトは、いつも向こう側を向いている。 真下の道路に、親子連れが歩いている。
酷く遠い世界のような気がする。
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会社に居る時間が長すぎて、少し体も心もおかしいな、という感覚がある。 だがその分のお金を貰っているのであまり文句ばかりも言えない。 ボーナスの明細を今日貰ったのだが、勤め初めて今回が最高額になっただろう。 去年は業績の悪化から散々たるものだったので、余計に貰いすぎに感じる。 身を削ってお金に替える作業はそろそろ終わりにしたいのだが。
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仕事から解放されて、遠かった世界に急に放り込まれると、 いつも、ほんの一瞬だけ眩暈を覚える。 それだけなのに、まるで誰かに叱られたように 常に上を向かなくてはと空を見上げる。
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