403 Forbidden

2004年06月10日(木) 勝負

つい一ヶ月前くらいに、合コンに来ていた女の子に
偶然街で出会った。

その時は気にはなっていたのだが、
ちょっと話しただけでお開きになってしまい、
僕の記憶からは消去されようとしていた子。

ばったり会って何も話さないのも変か、と思い、
お茶に誘った。

なんとか共通の話題を探そうと趣味の話や、
最近の出来事など他愛もないことを話した。
向こうも出方を探ってるような感じがなんとなく可笑しくて、
この子と仲良くなろうというよりは、
この場を楽しんでやろうという気になった。

結局、他愛もない話も尽きたころ、
彼女がそろそろ帰らなきゃ、と言う。
一応礼儀かと思って、連絡先を聞いておいた。

向こうはJR、僕は地下鉄と方向が逆だったので、
カフェの前の交差点でサヨナラを言った。

背中に視線を感じながら、ここで一つ賭けをした。
僕が気のある素振りを見せて向こうを振り返れば、僕の負け。
そのまま地下鉄の駅に入れば、僕の勝ち。
なんとなく、振り返ったら二度とこの世に戻れないという
地図にない路地裏の話を思い出していた。

なんとか一度も振り返ずに地下鉄の階段を数段下りて、
そっと戻って彼女の方を覗き見ると、
カバンから携帯を取り出して、誰かにメールしているようだった。
きっと彼氏か誰かなんだろう。

賭けには勝ったが、勝負に負けた、そんな気がした。眼鏡さ、もし選んで欲しいって言ったら?うわ、選んでくれてもいいぜwここじゃモドカシイ。レンタルチャットでも用意しとこう。じゃ、今日は寝ます。


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