あお日記

2002年11月21日(木) 初月給


 仕事を始めてほぼ1ヶ月というところで初任給をもらった。金銭感覚に疎い私はそれが物に変わらないまでは実感として沸いてこないようで、見習いの分際で20枚以上の万札を毎月貰っていた訳だが、封筒に書いてある金額に目を通して中を確かめずに引き出しへそのまましまうような感じだった。

 これといった物欲も無く、当面欲しいものといえばCDコンポでビートルズのCDを聴きたかったくらいだ。高校を卒業したあたりから聴き始めたクラシックもこの時期は好みも確定してきており、モーツァルトのピアノ関係の楽曲以外はほとんど聴かなくなっていた。音楽の心得など皆無だが要は脳みそに心地よく響くものであれば何でもいいのだ。余談だが、天文に興味を持っていた頃の名残でその頃ホルストの組曲『惑星』をよく聴いていた。ご存知のように平原綾香のジュピターはこの中の「木星」の楽曲をカバーしたのだが、それで久々に思い出した。平原さんの歌声も素晴らしいのだろうが、あれはあの曲を選んだプロデュースの方を褒めるべきだろう。こうやって昔聴いた曲が新しく甦って再び耳にするのは歳をとった証だが(笑)、自分の趣向が肯定されたようで悪い気はしない。

 自動車免許を取ってからは父の自家用車を借りて乗っていたわけだが、これが姉との兼ね合いで使いたい時が重なる場合が多くその辺のネゴシエーションがすこぶる苦手な私は別の手段を考えた。
 当面車を使う用事はタケダの家に遊びに行くか部室に顔を出すかくらいで、どちらも電車で行けば事足りるのだが、もともと混み合ったところが嫌いで自転車通学をしていた私がそれを簡単に受け入れるわけもなく、自然と原チャリの購入が頭に浮かんだ。決断までに時間はかけたが、いざ購入を決意して地元の自転車屋に行ってからは話が早かった。店頭で即決して買ったのは黒のハイアップで税込み9万円ほど。これがはじめての高額商品の購入履歴である。



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