長野から東京にかえってきましたが、 まだ現実になかなかついていくことができていません。 私はお寺に泊まりました。 とにかくお祈りをしたい気持ちでした。
そしていま生きている人に、 肩を抱いて、泣きたい気持でした。
それから、毎日下村さんといっしょにすごしていた 有里さんが「これから、誠さんがいない日常がはじまる。。 こんなにはやく死んじゃうんなら、もっとやさしくするんだった」と 目をうるませていたこと。
病院で、私たちは、肩をだいて泣きました。 ただ、泣きたい気持ちでいっぱいでした。
そして有里さんの毎日を思うと、とてもつらい気持でした。
わたしの中には、ほんとうの愛にかわっていく有里さんと下村さん、 そして、下村さんがのぼっていくときにくれた、ロックの魂。 そして今、生きていること、体のあることのとうとさ、いとおしさ。 それが残りました。
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