どうして、嘘をついてしまうのだろう心にある、ほんとうのことをそのまま言えないんだろう何が、かくしてしまうのだろう黒いベールのようにそれはおだやかな私をつくる心の奥は、慟哭しているのにどうして、あの人は嘘をついてしまうのだろう何をおそれているのだろうそれは、私の中にある、おそれと同じものだろうか失うのが、こわいのだろうかこの世界は、ほんとうのことを言うとくずれてしまうのだろうか嘘の山が砂上の楼閣となっていつか、さらさらと流れおち本当の鉱石が顔を出し光るだろうか