ELLEGARDEN@横浜BLITZ
2006年11月30日(木)
GG06以来(多分)のELLEGARDEN。新譜が出てからは勿論初めて。
Allister、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとの3マン。
今回は整理番号がA37とかなり良かったのもあって全バンドちゃんと見る事になった。

とりあえず、15時ごろ彼女と横浜で落ち合いお茶をしてからBLITZまで歩く。横浜駅から10分かからない程度なので歩くのがお勧め。

BLITZ前でお互いの知り合いと落ち合い入場列へ。
最初はド真ん中の二個目の柵によっかかって談笑待ち。

こういう大きい&暴れるようなライブに来るのは久しぶりだったので、あぁー待ち時間って長いんだよな、そういえば。なんて思い出しつつ。微妙に緊張していたかも。

定刻を15分ほど押して、出てきたのはAllister。
初聞きでさらに事前視聴等全くしていなかったのでどんなバンドかと思いきや、下手にいるベースさんは日本語ペラペラ。
バンド的にはわかりやすく言うとパンク。でも、やはり外人さんは独特の日本人に無いグルーヴ感があって、その秘密は何なんだろう?と聞きこんでみるも良くわからず。
個人的にはベースボーカルの方が好きだったり。
カバーアルバムを出したばかりらしく、スピッツのチェリーとBOOMの島歌をカバーしていた。
あー、そりゃこれは盛り上がるわ。と言う印象。だが客は盛り上がるのが下手と言うかアテフリみたいな盛り上がり方で逆に面白かった。
いや、客席は非常にもりあがっててダイブとかも凄いんだけど・・・どうも盛り上がり方がウソ臭いというか。

ま、今に始まった事じゃないのでどうでもいいんですが。

ラストの曲はちょっと毛色が違って、でもその曲が一番良かったかな?
そんなこんなで40分ちょっとのライブが終了。
水やらピックやらスティックやら客席にポイポイ上げててかなりナイスガイなAllisterであった。


お次はアジカン。
後藤はマローダーやめちゃったの?スペシャルのDCでずっと通してた。
なんていうかアレだね、アジカンってのはテクが無いのがコンプレックスなんだろうな。
上手い人達が自然にやるようなアレンジを暗譜して一生懸命やってる印象。
そして、やはりコンプレックスからなのか曲が求めていないようなアレンジを多様してるようにしか思えない。

印象は相変わらずで、サウンドデザインも帯域ドン被りの詰まった音。
穿った見方すればそれすらもテクニックレスコンプレックスなのか、という。聴感上分離が良いとアラが目立つもんね。
ドラムは言うほど悪くないんだけど、スネア抜け切らないし・・・ハットは上手い印象あったなぁ。

せっかくボーカルも独特で味があって作曲の才能もあるんだからもっとストレートに歌を作って行けばいいのに。
でもラストが遥か彼方で、そこだけ盛り上がって前まで攻めて見たらいつの間にか4列目まで行ってた。


いよいよエルレ。
セッティングされたディーゼルとVHT。
そういえばディーゼルの上にLINE6のDLがあったなぁ。

暗転してフラッグが下がってくる。SEは新譜のOPENINGからいつもの跳ねたSEへ。
初っ端はやはりFire Clacker。
細美は声の調子も悪くない感じで、オレはと言えばそんな状況を確認するヒマも無かった。

もう一曲目で既に再確認してた。
こんなにも一瞬で心の奥底をグッと持ち上げてくれるバンドはやっぱエルレしか居ないな、と。
細美の弾き語りからAltanative Plans。
ちょっと切ないこんな歌も何故かあの場では爆発的なテンションの曲へ変わり、けれどやっぱりどこか切ない。
そのままSupernovaへ。もうありえない高揚感。
全ての出来事がどうでも良くなって、ELLEGARDENと自分しか居ないかのような世界が生まれる。
SPACE SONICはやっぱりどこか異質で、それでいて新しい始まりを予感させる。

旧譜からはMarry Me、スターフィッシュと続きGunpowder Valentine。
エルレのアルバムにはこういうラウド一辺倒みたいな曲かならずあるよね。結構好き。
細美はと言えばオナホールは凄えけど洗ってるとどうしても投げ捨てちゃう。とかいう話以外は、いつもどおり「ありがとう」やら「楽しい!」やら言っていた。

Missing。
どうやらようやくこの曲の意味が浸透して来たようで、アホみたいに暴れるようなやつは(少なくともオレの周りでは)いなかったので少し嬉しかった。
前述のSPACE SONICもそうだけど、次のSalamanderもまた違った意味で異質で。
観念的だけど、細美が(というかエルレが)背中でついて来いって言っているような気がして、逆に安心出来る曲。サウンド的にはかなりヘヴィなんだけどね。

アッシュをやって、エルレが何も変わって居ない事の証拠のようなジターバグという曲をやって、Red Hot。
ラストにひと暴れしてMarieで締め。
そうして彼らは袖へ引っ込む。即アンコールと言ういつもの光景へ。

出てきた細美にみんなの視線が集中して変顔で出てきたゆういちが少し寂しそう。
だったので声をかけたら変顔で振り向いてきたのが面白かった。

アンコール一発目は聞きたかった高架線。
もしかしたらやらないかな?と思っていた分、嬉しかった。
歌詞を見るだけだと良くわからないけど、ライブハウスで曲を聞くだけで何故か分かる事も多くて。そんな曲の気がしていて。やっぱりそんな曲だった。
新譜の曲は全体的に考えるより感じるほうが素直に入ってくるなぁ。

ラストはやっぱりMake A Wishで大団円。
とてつもなく楽しくて、感情が弾けて、飛んで行ける様な時間を味わえた。
満足そうに去っていくメンバーを見送り、場内の明かりが付く。

けれど客が引く様子は無く、スタッフの声かけも行われず。
正直、出てきて欲しい半分出てきて欲しくない半分だったけれど、やっぱりメンバーが出てくると嬉しい。
「いいかー、俺達はホントにさっきの曲で終わろうと思ってやってんだからな。当たり前だと思うんじゃねーぞ」と釘を指しつつ。
「さーて何やるかー」なんて普通に客席と話しながらチューニングして、メンバー四人ドラムセット付近に集まってライブ中ミーティング。

「新譜の中でWinterだけやってないんだけど、今までのツアーで全曲やったライブって無くて。初の全曲ライブってのも良いかと思うんだけどどうよ?」
みたいな感じでWinter。
今度こそ本当の大団円。以外とラスト向きな曲な気がして、ちょうど良く余ったもんだなぁなんて関心してしまった。
彼らは今度こそ本当に去っていき、客も今度こそ本当にはけてライブは終了。

服を着替え、ドリンクを引き換えて帰宅の徒となりましたとさ。
そんな日。

*SETLIST(曲順怪し
01 Fire Cracker
02 Altanative Plans
03 Supernova
04 SPACE SONIC
05 Marry Me
06 スターフィッシュ
07 Gunpowder Valentine
08 MISSING
09 ACROPOLIS
10 The Autumn Song
11 Salamander
12 アッシュ
13 ジターバグ
14 RED HOT
15 Marie
**ec
16 高架線
17 Make a Wish
**we
18 Winter