推 定 乙 女。
無駄に切なくなってみた。秋の訪れを感じはじめたあの頃、やっと覚えてきたあの道をきみのバイクの後ろで、少し肌寒い風に肩をすくめつつも、振動でたまにぶつかるヘルメットがいとおしくて。すごいね、まるでデジャヴみたいにまだふっと思い出せる。すごいね、思いを馳せると今でもまだ戻れる気がしたりする。我ながら笑える。きみと好きなひとが100年続きますように。うん、皮肉なんかじゃなくって心から、それを祈ってあげたかった。