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| 2010年08月24日(火) 慢心創痍。 |
| 先週あたりから右足のくるぶしの部分が痛くて少し腫れている。湿布を貼ると腫脹は治まるのだが、数日するとまた腫れてきて痛い。捻挫したわけでもないのにこの痛みは何なのであろうかと、激痛が走るわけでもなく日常生活にも支障がないので気にしているような気にしていないような日々を送っていたところ、 男性の患者さんと検査データを見ながら話をしていて「尿酸値が高いですねー。もう痛風になってから経過長いんですか?」と訊ねると、 「もう何年も前なんだけどね、痛風っていうのは足の先が痛いって言うじゃない? でも最初は右足のくるぶしが腫れたりひいたりしてね、おっかしーなーって思ってたらどんどん……」 「え? くるぶしですか?」 「ん? そう。くるぶし。こう、くるぶしの上んところっていうのかな?」 「え? くるぶしですか?」 「だからくるぶしだって」 「痛かったんですか?」 「最初はね、気になんないくらいの痛みだったんだよ。で、総合病院の整形外科行ったのね。先生にくるぶし痛いんですけどって言ったら苦笑いされて隣の診療科に行けって言われて隣言ったら内科だったんだよ。そこで検査して痛風って言われた……っておい! どこ行くんだ!」 僕は少し痛む右足を引き摺りながら走り出した。海が見たかった。遮るものが何もない故郷の海が見たかった。上京してストレスでアトピーを患い、偏頭痛が悪化し、原因不明の動悸に襲われ、右足のくるぶしが腫れている。満身創痍に毎日試練が下される。海が見たい。足が痛い。幼き頃の感覚であの海辺を走りたい。海が見たい。でも海がないので外来の自動販売機でコーラを買って昼休みに入った。 |
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