2010年08月14日(土)  オスナブテ。
 
職場にインドネシアからの研修生がいて、家の方向が一緒なので近所の居酒屋で飲んでいたらいつの間にかニコニコしながら横に座っているというほどの外向性の持ち主で、居酒屋といっても彼は宗教上の理由で酒と豚肉がダメらしいが酒がなくたってノンプロブレム。憎めない明るさのあるラテン系であるという私の評価。外人で明るければ皆ラテン系とひとくくりにしてしまう日本以外のことを全く知らない私にも彼は気軽に話し掛けてくれる。
 
「暑いねしかし。ね、インドネシアはさ、季節どうなってんの? 四季とかないでしょ」
「赤道の下ですからね。雨季と乾季しかありません」
「じゃあおしなべて暑いんだ」
「そうです。オスナブテ暑いです」
「おしなべての意味わかんないでしょ」
「ハハ。わかりません」
 
と、私と双璧をなす調子の良さで、調子というのはリズムや拍子という意味でもあるので、異国で調子が良いという評価を得られるのは、彼が我々のリズムや拍子を合わせているということで、結構高度な適応能力だといえる。
 
「ヨシミさん、仕事多いですよね」
「そうだね。休みが少ないんだよ。日勤と夜勤、雨季と乾季しかないんだ」
「ハルとアキ、ないですか?」
 
「日本人はね、春だの秋だの暑いのか寒いのかよくわからん部分に心の平静を求めるんだよ。要するに仕事と同じくらい休みが大切だってこと。でもさ、うちらの仕事って忙しくって毎日バタバタしてて、なんとなく赤道直下! って感じじゃん。だから必然的に体質が雨季と乾季のみになってしまうのかもしらんね。でも休みは大切。すごい大切」
 
「オスナブテ大切ですか?」
「そうそうオスナブテオスナブテ」
 

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