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| 2010年03月09日(火) 此瀬戸際に、思案どころか。 |
| 「ねぇ、ママのお腹の赤ちゃんって男の子? 女の子?」 「えとね、男の子だよ」 「だってさ」 「御ハナが言うんだったら間違いないわ。きっと男の子よ」 と、夕食時に3人で赤ちゃんの話をしていた。御ハナは何度訊ねても「男の子だよ」と断言し、言い方がやけに真実味を帯びているので次は男の子のような気がしてやまない。 「御ハナのお腹のカンガルーの赤ちゃんは男の子? 女の子?」 「カンガルーの赤ちゃんはねー、ぴょんぴょんってするの」 と、椅子に座ったままホッピングを始めたため、ママに「ごはんのときはやめなさい」と制止される。そして御ハナは僕に訊ねる。「パパのお腹には何の赤ちゃんがいるの?」 「ニンニクよニンニク。ニンニク」 妻が突然ぶっきらぼうに呟き時が止まる。そして僕はゆっくりと食卓に並んでいた桃屋の「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の蓋を閉める。 このラー油中毒になっている件は過去の日記で書いたのだが、このラー油、フライドガーリックをふんだんに使用しているため、大量に摂取するとものすごく口臭がニンニク臭くなるのだ。 そして妻は臭いに敏感なつわりの真っ最中。ニンニクは調味料ではなく、ただの敵と成り果てている。その敵を体内に吸収しエキスを撒き散らす僕はもはやただの敵ではなく、不倶戴天の敵と見なされているのだ。 不倶戴天とは読んで字の如く、倶(とも)に天を戴(いただ)か不(ず)という意味で、すなわち供にこの世に生きてはいない。生きてはいけないということである。よって今の妻はニンニクとの共生は不可能。 それはすなわちニンニクを摂取し続ける僕との共生も考えていかなければいけないということですなわちピンチ。すなわち危急存亡の秋を迎えてしまうということで、「危急存亡の秋(とき)」とは存続するか滅亡するの分岐点を意味する言葉で詳しい由来は知らない。知らないけれどニンニクを絶たなければヤバイことに変わりはない。此瀬戸際に思案どころか。 |
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