2007年01月07日(日)  ボクロストジェネレーション。

今、25歳〜35歳にあたる約2千万人は、日本がもっとも豊かな時代に生まれた。そして社会に出た時、戦後最長の経済停滞期だった……。
 
という文節で始まる朝日新聞の特集「ロストジェネレーション」。「第2の敗戦」と呼ばれたバブル崩壊を少年期に迎え、「失われた10年」に大人になった若者たち。時代の波頭に立ち、新しい行き方を求めて、さまよえる世代。昨日一昨日と、ナナロク世代だのアラサーだの、やたら僕たちの年代を定義付けようとしているのは、それだけ僕たちが不可解な世代で、何とか理解の範疇に押し込めようとしている苦肉の策かもしれんね。
 
というわけでナナロク世代でもアラサーでもなかった僕は、今度こそはこの定義にあてはめることができる。25歳〜35歳だったら無条件で「ロストジェネレーション」らしいからね。ロストジェネレーション。格好良いじゃないか。失われた世代って。僕は何を失い、どこをさまよっているのかなぁ。でも世の中が、って朝日新聞がそう定義するんだったらしょうがない。僕はロストジェネレーションだ。
 
で、僕は何を失ったかというと、「第2の敗戦」と呼ばれたバブル崩壊の少年期、「失われた10年」に、今でもこればっかりは悔しいんだけど、500円玉を入れたプラスチック製の小銭入れをロスト。あと数百枚を輪ゴムで束にしたビックリマンシールをロスト。山本君に貸したファミコンソフト「スペランカー」をロスト。小遣いを貯めて購入したミニ四駆「サンダードラゴン」を川に落としてロストと、思えば成る程、僕の人生は喪失の歴史ともいえる。
 
そのようなトラウマ級の喪失を経て僕は大人になり、思考思想思慮が屈託して毎日日記を書くようになり、たまに読み返してみるけれど何の得にもならない。でも書き残すことによって、僕は過去を失わないようになった。って格好良いことを書いてみたけれどみたけれど。さてさてさて。その朝日新聞の記事に、ライブドアの広報担当だった乙部綾子氏(30)の一言に僕はドキッとした。
 
「それぞれで学ぶべきことを学び、次のステージを最短で見つけただけ。どこも、それ以上続けても無意味だった」
 
日記を書いて過去を失わないことになったなんてさっき格好良いと思っていた言葉が陳腐に見えるほど格好良い言葉。何が「最短」だったのか、「それ以上」続けて何が無意味だったのか主観の問題なのでよくわからんが、自己を肯定するとっておきの言葉ということには変わりない。
 
というわけで僕も次のステージを最短で見つけるようにしようと、あの洞窟の中ボス、無理に倒さなくたってストーリー的には関係なくね? と、常に自問しながら最近再び始めたドラクエ8を楽しんでいるが、僕の人生という観点から見て、それ以上続けても無意味だった。
 

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