2006年08月13日(日)  なにこの伊藤家。
 
昨夜突然、首の右方に激痛が走り、「畜生。悪霊に憑かれちまったぜ」と悪態をつきながら冷凍庫にあったハーゲンダッツを食っていると、部屋の入口に妻が顔を半分だけ出して、恨めしそうに「それ……私の……」と呟いている。何度も。怖いぜ妻。
 
例えば冷蔵庫にフルーツゼリーかなんかが入っていて、あぁ食いてぇなぁと思いながら、妻に「ねぇ、冷蔵庫のゼリー食べていい?」と訊ねると、「食べていいよ」と二つ返事でOKして、尚且つ、そんな細かいことまで私に聞くな。独身生活が長かったくせに自発性というものが本当に欠けているわこの人は。マザコンかしら。という表情を浮かべるので、以上のことを踏まえ、今回ハーゲンダッツを自らの欲望と意志によって食ったにも関わらず、そういう時に限って妻は「それ……私の……」などと悲しみ嘆いている。どうすればいいんだ。
 
「あああーっ。ご、ごめん。これ、残り食べなよ。まだ半分以上残ってるから」と、慌てながら妻の元へ駆け寄ろうとすると、「もう……いいの……」と、隣の部屋に引っ込んでしまう。で、もういいんだと思って全部食べて、歯磨いてトイレ行って、ベッドに横になって電気を消すと、暗闇の中で、「私の……ハーゲンダッツ……」と、粘着的なことを言う。明日買ってくるからと言うと、「今日食べたかったの」と、子供のようなことを言う。
 
翌日、マンナンライフの蒟蒻畑を冷凍庫で凍らして妻にあてがうと、「何この伊藤家!」と、あまりの美味しさにひどく喜んでいた。ゼリー凍らせただけなのに。
 

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