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| 2006年07月14日(金) 引越しとミニアルバム。 |
| 友人を呼んでレンタカーでトラックを借りて、灼熱の太陽の下、引越しを敢行。立ってるだけでも汗が出てくるのに、動くうえに重い荷物を運ぶとなると、毛穴という毛穴から噴水のように汗が噴き出してくる。暑いし重い。ベッドが、タンスが、冷蔵庫が、洗濯機が、そして数えきれない程のダンボールが僕等の頭を麻痺させる。 トラックの荷台にソファーを載せた途端、スコールのような豪雨に見舞われ、さすがにこの時は雨に打たれて空を仰ぎながら、引越しの中断ならびに人生の終了を考えた。ソファーはずぶ濡れ。今日中に引越しを終了させるという意志が挫けた。 大雨の中、トラックの中で友人とタバコを吸いながらって、この友人、鹿児島に住んでいた頃、同じ病院で働いていた友人で、三十歳を過ぎて上京してきた人生の旅人である。そんな友人に降りやまない雨を眺めながら、僕の嫁が如何に美しくて器量が良いか話し続け、結婚式の引き出物用に小さいアルバムブックを作成したのだが、欲しいのであれば1冊無料で贈呈しようと話すと、即座にいらないと言われ、よく考えればってよく考えなくても、よその夫婦のアルバムをもらって嬉しいのは肉親、広くみても親戚だけで、僕は結婚式に何度か出ているけど、一度、二人の写真がラベルになっている金箔入りの日本酒を貰ったことがあり、これほど嬉しくないものはなかった。 でも今ならこの写真入りラベルの金箔入り日本酒というメチャクチャなものを渡した新郎新婦の気持ちがわからなくもない。新婚旅行先の台湾の写真スタジオでプロのカメラマンから撮影してもらった数々の写真。ウエディングドレスにチャイナドレスに、黒のシックなパーティドレス。ただでさえ美しい妻が、生まれ変わった私を見てください」なんつって整形後の姿を披露する趣味の悪い番組じゃないけど、コンピューターで修正を加えられ、これ詐欺じゃねぇかと思うくらい美しくなった。まるで女優のようだ。金だって掛かっている。 さらにそれらの写真を国内の印刷会社に依頼し、引き出物につけるミニアルバムを作成した。この苦労。この愛情。この努力。この想い。他人にしてみればウザい以外の何物でもない。そんなアルバムいらない? ただでいいよ? チョー豪華に仕上がってるよ? 持って帰る? 「持って帰らないし、引越しの手伝いは二度とごめんだ」 トラックの窓に打ちつける降りやまない雨を眺めながら、友人とただ黙々とタバコを吸っていた。正午に開始した引越しは、午後6時に終了した。 |
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