2002年12月02日(月)  華やかさと諦めと苦悩。
今日、よく行くフードバーのお姉さんから
「雑誌のコラム読みましたよ!」
と言われた。こういうのって少し嬉しい。
 
僕はとある雑誌に隔月でコラムを掲載させてもらってるけど
夏休みの宿題と同じでいつも締め切り間際になってからようやく執筆を始めるので
編集部の人はきっと僕のことが嫌いだと思う。
 
先日届いたメールに
 
ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
 
と2行に渡り同じ文章が書いてあったので僕のことが嫌いなんだと思う。
 
コラムといっても僕は最近たいした恋愛もしてないし、ネタになるような日常も送ってないし、
その日に感じたことはこの「好色一代男」に毎日書いているわけで
結局「好色一代男」に書いてある日記を一部抜粋して加筆しているだけなので
コラムを書くことはあまり苦労にはならない。
 
「あなたの文章には思春期のような華やかさと苦悩と老年期のような諦めと苦悩を感じます」
 
というメールをもらった。上手い表現だと思った。
思春期と老年期。僕の文章には青年期が欠けているのだろうか。
思春期と老年期。共通しているのが苦悩というところがなんとも。
 
そういえば2年前のこの雑誌の12月号に僕のインタビューが掲載されている。
現代の若者にわかりやすい云々という記事だったような気がするけど
その時のインタビューに当時の彼女も少しコメントしている。
 
どんなときも私を見ていて考えていてくれる。なんてことを言っていたと思う。
 
そして2年の歳月が流れ、僕は時々しか彼女を見なくなり考えなくなり
遂には僕の元から去ってしまい、誰かと結婚してしまい、今は遠い所に住んでいて、
僕は相変わらずこの雑誌に文章を掲載している。
 
思春期のような華やかさと苦悩と老年期のような諦めと苦悩を呟き続けている。
 
見えない何かと、世の中の黒い風と、締め切りに追われている。
 
ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願い致します。
 
今日も同じ言葉が繰り返される。

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