2002年11月30日(土)  アクアマリンの原石発見したよ。
午後7時。友人から電話。
  
「晩ご飯食べた?」
「プリングルスなら食べてるよ」
「晩ご飯食べた?」
「さっきおにぎりせんべいも食べたよ」
「晩ご飯食べた?」
「わかったよ行くよ」
 
近所のラーメン屋へ。
友人は腹が減っているので塩ラーメン(中)と餃子とチャーハン。
僕はさっきまでプリングルスを食べていたのでラーメン(小)のみ。
店員は奥菜恵似の正統派美人。アクアマリンのような瞳とロザリオ・ビアンコのような唇。
僕はラー油のようなヨダレを流して彼女を見つめる。
 
「エリちゃーん!」
向かいに座っていた友人が突然アクアマリンの瞳に向かって叫ぶ。
僕は驚いてロザリオ・ビアンコの唇の方へ振り返る。知り合いか!知り合いなのか!
 
「ひっさしぶりー!」
友人と奥菜恵は互いに目を輝かす。僕もなんだかわからないけど目を輝かす。キラキラ☆
 
「あっ、ヨシミくーん。久し振りー」
アクアマリンでロザリオ・ビアンコで奥菜恵は僕に向かって微笑んだ。
しかも今僕の名前を呼んだ!呼んだよ!呼んだよ友人!聞いたか友人!
 
「バカね、覚えてないの?エリちゃんよ」
覚えてないよ!ていうか知らないよ!
こんな美女見たのって楊貴妃以来だよ!クレオパトラ以来だよ!小野小町以来だよ!
参ったなこりゃ。キミは歴史を覆したよ。今夜から世界4大美女伝説の始まりだ。
楊貴妃・クレオパトラ・小野小町、そしてアクアマリンでロザリオ・ビアンコで奥菜恵似のエリちゃん、キミだよ。
 
「フフフッ。ヨシミくんって相変わらずだね」
相変わらずってどこからどの期間を抽出して、考察して、想定して相変わらずなんだよ!
キミは僕の慎ましい歴史にどのように関わっているんだ!
なんだか僕ってすごい取り乱しているような気がする!
 
「ホントに覚えてないの?小学校の同級生よ。同じクラスだったエリちゃん」
友人がテーブルの上のラーメンのように冷めた口調で説明する。
 
「あ、あぁ……。覚えて、ないや。あぁ、しかし惜しいことをした。
こんな美女がかつてのクラスメイトだなんて。6年3組にダイヤモンドの原石が眠っていたなんて。
いや、アクアマリンの原石と言った方が適切かもしれない。
今度生まれ変わったら、小学生の頃からアクアマリンの原石には唾をつけるようにしよう」
 
悠長な話だ。


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