2002年09月27日(金)  エビバーガー18歳。
僕は小さい頃から自立心というか金に対する執着心が強くて小学5年生から新聞配達をしていた。
小学生の間は自転車で配達するので範囲も限られていて、給料も5千円あればいい方だった。
しかし小学生で5千円といえば大金だったし、実際ビックリマンチョコが腐るほど買えた。
そして11歳にして小金持ちの僕は必然的に校内有数のビックリマンシールコレクターとなった。
11歳が浸る優越感には早朝5時からの1時間程の労働なんて苦ではなかった。
 
中学になり成長期真っ只中の僕は、成長し続ける身体を持て余すことなく配達の範囲を広げた。
そして給料が5千円から1万円にアップした。中学生で1万円の給料は大金だったし
当時僕は部活のテニスに夢中になっていて、本気で市内で1位になることを目指していた。
県内とか日本で1位になることは決して目指さない中途半端な目標だったけど
給料が1万円で日本一になるなんて無理だった。
当時の僕はお金によって価値観が構築されていた。なぜか1万円は市内1位が限度だった。
 
高校になり、原付免許をとってから配達範囲は広がり、給料は3万円になった。
雨の日も風の日も朝4時にヘルメットもかぶらずに思春期真っ只中の僕は読売新聞を配り続けた。
3万円の給料は、初めての恋人とのデートするには多すぎる値段だった。
僕達は原付バイクで少し高めのレストランで食事をして季節外れの海岸で的外れの永遠の愛を誓った。
 
高校3年になり、ロッテリアのバイトを始めた。
給料は5万円になり、店員は毎月ハンバーガー半額券がもらえた。
そしてそこの24歳のお姉さんに夢中になって爽々しく清々しい朝の労働を何のためらいもなく辞めた。
そしててりやきバーガーのように甘くて濃密な味のするフェロモンに魅せられて
その24歳のお姉さんに僕はエビバーガーのようにあっさりと食べられてしまった。
 
というわけで新聞配達のことを思い出すとそれに付随してなぜかこの当時24歳だったお姉さんを思い出す。
今では31歳になっているそのお姉さんは、結婚して、離婚して、子供が2人いて
昨日偶然近所のスーパーでばったり再会した。
再会した夜、僕はあっという間に18歳のエビバーガーに戻ってしまった。

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