2002年06月10日(月)  カルビとコップ。
別れた彼女と食事に行った。
焼き肉は2人の距離を縮める絶好の機会などというけれど、
僕達はもう何週間も前に別れてしまっていて、距離が縮まることはもうない。
むしろ、少しずつ離れていってしまうような感じがする。
 
だけど、サラダバーで好みの野菜を探したり、カルビを鉄板に恐る恐る乗せる仕草や、
キムチを頬張った表情や、ライチの皮を向く手元をぼんやりと眺めていると、
あぁ、綺麗だなぁ。僕たちはどうして別れちゃったんだろうなぁ。
などと考えてしまう。
 
僕たちは別に嫌いになって別れたわけじゃないので、
食後にメロンのシャーベットを食べ終えた辺りで「ねぇ、やり直そうよ」
なんて手に汗もかかずに言えそうな気がするけど、お互い、やり直しても無駄なことはわかっている。
要するに『コップ』の問題で、また同じことが繰り返されることをわかっているのだ。
 
そんなことを考えながらメロンのシャーベットを食べ終わった頃、
「私たちはこのくらいの距離が丁度いいのかもしれないね」
と彼女が言った。僕も全く同感だった。
 
月に1度、2人で焼き肉を食べに行くぐらいが丁度いいのかもしれない。
僕のコップは、とても小さいから、これで充分だと思う。

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