2002年05月03日(金)  混沌。
衣類を一斉に処分した。
 
例えば去年の冬に袖を通さなかったコート。去年の夏に着なかったポロシャツ。
ゴムの伸びきったトランクス。悪趣味な色のTシャツ。
結婚式の時にしかつけないネクタイ。ベランダで行方不明になった片方の靴下。
流行遅れのハーフパンツ。ベースボールジャンバー。
襟が黄ばんだYシャツ。首がチクチクするハイネックセーター。
冬は寒くて夏は暑いサマーセーター。カーキ色の6ポケットパンツ。
昔の彼女に貰ったスーツ。真っ赤な襟付きベスト。ワイン色の革パンツ。等等。
 
90リットルのゴミ袋が2ついっぱいになって2個並んだ衣装ケースの1つが空っぽになった。
 
これから徐々に来たる日に備えて身辺の整理を始める。
壁に並んだ数々のフィギアはフリーマーケットかオークションで処分する。
統一性のない小説たちは、そのままにしておこう。
 
来たる日は、今年の夏かもしれないし、冬かもしれない。
来年の春かもしれないし、夏かもしれない。
どちらにしろ、僕の中で大きな変化が起きているのは確かだ。
周囲は何も変わらずに、今日なんて無表情な雨を延々と降らせているけど
来年の冬には、確実に、僕は、ここにいない。
 
地位も名誉も白衣も脱ぎ捨てて、何処か別の場所で、別の何かをしているはずだ。
このまま、この調子で、生きていくと、心の中の歪みや軋みや煩悩で、フリーズしてしまう。
強制終了してしまう前に、どこかで、僕を、僕自身を、再起動しなければならない。
 
今の生活に不平もないし、不満もない。
そりゃあ給料は少し寂しいし、部屋も狭いし、車の燃費も悪いけど、
そういう即時的な問題ではなく、もっと、僕の根底に渦巻いている混沌のようなものだ。
混沌という意味が曖昧ならば、もっとわかりやすい言葉で。
 
僕に渦巻く混沌。それは皆無に等しいゴールデンウィークへの不満!
 
嘘。

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