2002年04月15日(月)  午後3時。僕も大好キ。
休日。朝起きて布団を干して、ソファーに横になり再び就寝。
午後3時。目が覚める。休日の半分を夢の中で過ごした。
 
夢の内容もひどかった。少なくとも休日に見る夢ではなかった。
職場のロッカーの中に大男が入っていて、その大男がロッカーから出てくれなくて、
僕はいつまで経っても白衣に着替えられないという夢。
やがて大男はロッカーの中で風船のように膨らみはじめ、ロッカー共々粉々に砕け散った。
結局僕は白衣に着替えることができず、なぜか上半身裸で仕事をした。
 
そして午後3時。
 
お腹が空いたので、彼女とお好み焼きを食べに行く。
午後3時の食事の誘いに彼女は少し嫌な顔をしただけで、外見上は、快く承諾してくれた。
 
お好み焼き屋のオヤジはラジオを聞きながら競馬新聞を睨んでいた。
僕たちの来店に気付くまでちょっとした時間を要した。
レースが終わるまでの間、僕たちは聞きたくもない競馬のラジオ放送を聞いていた。
 
レースが終わってから、小さな声で愚痴を言いながらオヤジは僕たちのお好み焼きを作りはじめた。
「畜生、やっぱりあの馬買っときゃよかったんだ」
などと鉄板に向かって言い続けていた。
 
その怒りを込めて愚痴を言いながら作ったお好み焼きはなぜかハート型。
頼んでもいないのにハート型。彼女はなぜか大喜び。
オヤジの持っている限りのセンスを込めた言葉がお好み焼きの上にマヨネーズで記してあった。
 
僕のお好み焼きに「大好キ」
彼女のお好み焼きに「ぼくも大好き」
 
恥ずかしかった。お好み焼き食べながら愛を語り合うほどお腹に余裕はなかった。
とにかくお腹が減っていた。早くこの忌々しいメッセージを消してお好み焼きをお腹に流し込みたかった。
彼女はなぜか大喜び。なぜ。
 
「いつまでも仲良くな」
オヤジはまるで人生を、恋愛を、悟りきったような口調でそう言った。
顔には笑顔が満ち溢れていた。先ほどまで競馬に負けて愚痴っていたオヤジとは別人のようだった。
 
彼女は大喜びだったけど、僕は少し不機嫌だった。
明らかに僕のお好み焼きのマヨネーズの量が少なかった。
 
「大好キ」と「ぼくも大好き」
 
「ぼくも」の分だけのマヨネーズが僕のお好み焼きには不足していた。
しかも「大好キ」と「キ」がカタカナ書きだった。
 
ハートのお好み焼きを真っ二つに割って食べた。

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