2002年04月06日(土)  王様誰だい。
2日前ほんの軽い乗りで後輩に
「明日花見をしよう」
と言ったら、いつの間にか職場中に広がっていて「僕も私も」となって
とうとう「職場の花見」というかしこまったものになってしまった。
 
僕は後輩と同僚4・5人と小さなシートを敷いて、どこかで弁当とビールを買って
小さな桜の下でこじんまりとした花見をしたかったのだが、
人数が集まるとそれなりに系統立った計画を立案しなければいけない。
 
1人当たりの予算はどうする。バーベキューのセットはどこで借りる。
必要物品は何が足りない。おにぎりは誰が握る。
気になるあの子の横には誰が座る。
 
というわけで王様ゲーム。
僕達は往々にして会話に行き詰まると王様ゲームを始める。
「王様だ〜れだっ!!」
「いぇぇぇい!!」
同僚が元気よく割り箸に書かれた「王様」の文字を掲げる。
「2番が7番の・・・唇を奪うっ!」
 
キスは王様ゲームの王道。
僕は昔合コンで気になる子と王様ゲームでキスをして
お互いの距離が一気に縮まったという輝かしい思い出がある。
 
2番を引いてしまった僕は7番が手を上げる瞬間を待ち続ける。
「7番だれ〜!?」
「オレっっっス!!」お前かよ。
 
後輩が目を閉じる。
「閉じなくてもいいよ」僕が言う。
すると後輩は目を開ける。
「やっぱり閉じろ」僕が言う。
後輩は目を閉じる。変に素直なのが気持ち悪い。
 
周囲で花見をしている人達も拍手をして男同士の接吻を催促する。
大きく空気を吸って、息を止めて、勢いよく後輩にキスをする。
 
死に等しい接吻をした2人は
同時にビールを口に入れ、同時にうがいを始める。
 
「何やってんの?」看護婦さんが問う。
 
「アルコール消毒」
「アルコール消毒」
 
僕たち2人は同時に答える。
 
さすが医療職。

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