2002年01月21日(月)  意志。
絶え間なく過ぎていく日常の中で、僕の「意志」とは何か、と考える。
 
自分の意志で、何をしているだろうか。
 
例えば、朝起きて、仕事に向かう。この毎日繰り返される行動の中に、
僕の意志は存在するのだろうか。
 
答えはNO。
 
目覚ましを止めることも、歯を磨くことも、髭を剃ることも、ゴミを出すことも、
全て僕の意志じゃない。
 
それは「純粋」な意志ではない。
「必要に迫られた」意志なのだ。「強迫された」意志なのだ。
 
目覚ましを止めなければいけない。歯を磨かなければいけない。
髭を剃らなければいけない。ゴミを出さなければいけない。
 
仕事に行かなければいけない。
 
その昔、純粋であったろうそれぞれの意志は、日々の繰り返しによって
鈍磨され、合理化され、習慣化される。
 
毎日毎日が形式化され、僕らはそれに身を委ねて安定を得ようとする。
 
僕の「純粋」な意志は何処へ行った?
 
美味しいものを美味しく感じなくなってからどれくらい経つ?
必要に迫られて食事をするようになったのはいつからだろう?
空腹という生理的反応を埋めるために食事をするようになったのはいつからだろう?
 
「純粋」な意志にだけ、喜びが隠されているというのに。
「純粋」な意志に基づいた結果を得られるからこそ人生は楽しいというのに。
 
綺麗な花を見て綺麗と感じたい。
美味しい物を美味しく感じたまま食べてみたい。
素敵な人を見て素敵だと感じたい。
 
僕の行動の全てが――食欲やら性欲やら睡眠やら自尊心やら愛やら――
僕を取り巻くあらゆるものの全てが、
 
必要に迫られた意志に基づいていたら!
 
僕の生きている価値とは何なんだろう。
 
君を素直に愛せるかしら。

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