2001年09月09日(日)  闇。仮説と概念。
たぶん、夜だから考えるんだと思う。
窓から見える秋の訪れを感じさせる銀杏の木さえも見えなくなる夜。
タイヤが奏でる鈍い音も少なくなって、
向かいのアパートの灯りも周囲の闇と同調させるように姿を消していく。
    
たぶん、夜だから考えるんだと思う。
  
例えば、・・・今は午後1時だけど、この時間に、昨日の夜考えたことを、
もう一度思い出して考えてみてごらん。
深刻の程度を、同じ要因を、昼と夜に分けて天秤に乗せてごらん。
  
悩み事は、洗濯物が風に揺られているときに考えるのが一番なのです。
夜はできるだけ、好きな音楽を聞いて、好きな本を読んで、
明日の仕事を軽く憂鬱に思う程度で留めるのがいいのです。
     
人は、暗闇と恐怖を直結する生き物なんです。
ヒト科の哺乳類は、みんなそうなんです。
目の前にかざした手のひらさえも見えなくなる闇に置かれたとき、
体の存在は「仮説」となり、体が存在するような気がするという「概念」だけが残るのです。
  
その「概念」を、君の「概念」を、僕は守りたいと思う。
  
そのためだけに、僕は、暗闇の中にだけ姿を現すのです。
もう光になんて当たらなくてもいいから、
  
君の闇の中だけに
君の概念の片隅に
  
君が僕を救ったように

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