2001年09月05日(水)  By and by the sun began to shine.
今日のような小雨が降る日は、音楽を消して、
雨音が奏でる一定のリズムに耳を澄ませる。
  
ソファーに横になり、天井を見上げて(僕は往々にして天井を見上げている)
雨音が語りかけてくる何かを聞き取ろうとする。
  
悲しいときは悲しい声で聞こえてくるし、
楽しいときは悲しい声で聞こえてくるし、
嬉しいときは悲しい声で聞こえてくる。
  
雨は、兎に角、悲しいのです。
  
こういう日は、今まで陽の光に隠れていたかのような、
数々の出来事が、潮が干いて岩肌が徐々に現れるように
その姿が、出てきては隠れ、消えては現れる。
  
解決した様々な出来事が、
形を変えてしまいこんだ物が、
もう、火傷なんてしないと思った事が、
アナクロリズムへと変貌した感情が、
  
しかし、やっぱり雨の所為にしているだけではないかしら。
「きっかけ」という便利で曖昧で使いやすい言葉はどうやって生まれたのだろう。
  
「雨」を「きっかけ」として、それは誘因となり、新たなる「きっかけ」を呼び寄せて
その「きっかけ」が一種の特別な鍵となり、僕の眠っていた記憶を呼び起こす。
  
全ての道はローマに通じるように、
僕の記憶は全て「雨」に通じている。

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