2001年06月20日(水)  伝説崩壊の日。
朝から梅雨甚だしいものすごい雨。梅雨に降るべき雨の種類ではない。
これは7月半ば頃降るべき雨だ。

こういう雨の日は、すべてのテレビ局のチャンネルをまわして、気象情報を探し、
学校が休みにならないかしら。とひたすら祈る。そんな雨なのだ。
6月に降るべき雨ではない。少なくとも仕事の日の朝に降るべき雨ではない。

アパートの駐車場まで走って行く。
こう、慌てるときに限って、車のドアの開け方に手間を要する。
天然のシャワー(強)を全身に浴びる。この雨だったら頑固な寝癖だって一発で治ってしまう。

滑り込むように運転席に乗り込む。
アメリカの映画スターよろしく「○ァック!!」と叫んでハンドルを叩く。
これ、一度やってみたかった。

いつもより5分早く出発。道路を見て驚愕。というか道路があるべき場所の川の流れに驚愕。
ワイパーを全開に回しても前が見えない。雨が地上の全ての物を包み込んでいる。
飲み込んでいる。という方がこの場合、適切かもしれない。

車が進まない。全く進まない。この川の流れに逆らえない。このままでは遅刻してしまう。
職場まであと数百メートル。8時25分。あと5分で遅刻。
間に合わない。ここで私の頭が雷の如く閃く。
車の列から外れ、ほぼ湖と化している近くのグランドの駐車場へ車を停める。
走っていこう。あと5分。背に腹は変えられない。
駐車場と道路を隔てるペチニア咲き誇る花壇をジャンプ。そして失敗。失落。
ほぼ田んぼと化した花壇に片足がはまる。抜けない。
お気に入りのズボンとナイキのシューズが泥まみれ。雨はやむ気配なし。

花壇に片足を入れたまま携帯電話を取りだす。
「すいません。今日、遅刻ます」ほぼ半泣き。

社会人になってから初めての遅刻。今まで誇りにしていた無遅刻無欠勤。
今日、この雨のお陰で、僕の中の、小さな伝説が1つ、崩壊しました。

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