a hermitage
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職場の おぢさま、
(ほんとは “おっさん” と 呼びたいとこだが 今回は 同情的な気持ちなので “おぢさま” と 呼ぶことにする)
この夏 ご両親が いきなし 倒れられて 毎日 仕事どころではなく 四苦八苦 の ご様子。
90 と ご高齢のこともあり ある程度 足腰が 弱ってきたり 少し ボケてきたか と いうことも あったようで
それでも なんとか 二人で 年金で 暮らしてるとのことで 土日に 様子を見に行ったりしてたようだけれど、
夏の ある日
お父さまが 倒れた! 救急車で 運ばれた! と 連絡があり、 飛んでいかれた。
元気なようでも ご高齢の身、 夏の 暑さが 堪えたようで そのまま 入院。
それを きっかけに お父さまは 痴呆が 一気に進み、
お母さまは お父さまのお世話だけを 生きがいにしてられたから 気が抜けて これまた 一気に 痴呆の 症状が始まり、
2人を 緊急に 入院させ
やれやれ・・
大変だったけど 今まで 「二人だけで置いといて 大丈夫か? 火でも出さなければいいが・・」 と 思ってた心配が 無くなり、 その点では ホッ と していた。
のも つかの間、
病気ではないので 病院から 「退院するように」 との 通達が。。。
え!?
二人とも 動ける状態ではないのに 退院!?
どーしろと???
おぢさまの 奥様も 体の具合が良くなく、 何年も 寝たり起きたり、 入退院の 生活。
とてもじゃないが 親の介護など 頼める状態ではない。
団塊の おぢさま、 休暇なんて 取ったことも無い人だけれど、 数日 お休みされて 走り回られた。
と いうのも、 ご両親、 ご高齢だけれど なまじっか 元気に しゃんしゃんされてたから 「介護認定」 とやらを いっさい 受けていなかった。
これが 無いと ホームに 入れない!!!!!
役所に 駆け込んでも 「認定」も 順番待ち、
申し込んで 今日明日に してくれるものでは ないらしい。
やっとのことで 頼み込み 「認定」を してもらった
が
今度は 受け入れてくれる ホームが。。。
どこも 空き待ち、 多いと 100人待ち とか?
もう 高いの 安いの 言っては いられない。
とにかく 引き受けてくれるところ! で べらぼうな金額だったが 一軒 見つかった。
そして 2人を そこへ移し 今度こそ
ホッ。
「高いけど 親父たちも 90、 長くても 10年、 今まで 楽しみも無く貯めてきたお金を ちょーーーーど 使い切る計算だよ」
この おぢさま、 ご両親の蓄えをアテにしてられることを 恥ずかしげも無く 自慢する人で、 「休みに遊びに行くと 小遣いが何万ももらえる」、 「子どもの大学の学費は 全部親父に出させた」 「親がビンボーなキミたちはかわいそうだね〜」 なんてことを 平気で いう人だったから
これで 「人生 そんなに甘いものじゃない」 と 気が付いたことだろう。
ホームで 落ち着き ホッとしたのも つかの間、
今度は お父さまの 具合が 悪くなり ホームから 「入院させるように」 との 連絡が。
これは ホームが 病院を 紹介してくれたので 探し回る手間は 無かったけれど、
あいにく 個室しか 空いてなくて
「ベッド代が・・」
ホームと違って おやつは 自分持ちだ、 毎日 見舞いに行けないから それも 病院に お願い・・ それにも ¥、
着替えの 洗濯にも ¥、
しかも
退院した時用に ホームの部屋も キープしておかなければいけない。
しかも しかも
他にも 入所希望者があるので 長く キープは できない。 長引くようなら いったん 契約解除。。。
退院したら どーしたらいいねん?
おぢさまの 苦悩は 続く。
今まで こ憎たらしく 団塊らしい 頭の固さで 屁理屈・イヤミ・傲慢なオヤヂだったが
今では 朝から 晩まで 福祉・介護の話題ばかり。
そして
「こういうの仕事をしてくれてる人に ほんと 感謝だよ、 頭が下がるよ」
などと 殊勝な言葉まで 飛び出すように。。。
で 話しのイキオイ、
「お金かかるし 早いとこ 逝ってくれると 助かるんだけどなー・・」
なんて 暴言も。
思っても 言っちゃいけない、
けど それが ホンネだろう。
家で 言えない分 ここで 冗談めかして 口に出してしまうことで 発散してるのかもしれないから
苦笑いで 聞き流す。
「仕事の方は なんとかなるもんです、 後悔しないように 看てさしあげてくださいね」
と。
が!
ひとり とんでもなく 口が悪く 態度も悪く 品も悪く 性格も悪く 顔も悪い・・これは関係ないか、
こんな おばさんが いるんだけど、
容赦なく
「そんな穀潰しのじーさん達 とっとと コロシテしまえや、
徘徊してることにしてな 夜中 暗いとこで 道に突き飛ばしたらオシマイや!
おまけに 車の方から 慰謝料とれて がっぽりやで!」
そんなことを 大笑いで 言うのだ。
冗談で すむことと すまないことがある。
他人が 言っていいことではない。
私も この おぢさまには 過去 いや 現在も さまざまな イヤミ 見下しなど イヤな思いを させられて来てるけど
それでも そんなこと 言ってやろうとも 思わない。
せいぜい 「今まで いい思いさせてもらったんだから その分 孝行するようにできてるんですね」 くらいだ。
長い介護、 その大変さ、 まだ 経験してないから 甘いのかもしれないけど、
思っても 口にしてはいけないこと これは あると思う。
あんなこと 平気で言って 大笑いしてるおばさんは きっと 自分も 子どもに そう思われて 最期を迎えるんだろう。。。
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