| 文字姫 | old day days list new day |
はなればなれ。→→→2005年05月27日(金) 5月19日。木曜日。 彼の家に泊まった。 一晩中一緒にいて、一緒に眠って、一緒に起きて、一緒に家を出て、愛してるよって、それぞれ仕事と学校に向かった。 嬉しかった。幸せだった。 5月21日。土曜日。 仕事が休みで自学帰りの彼と彼の地元で会った。 公園行ってまったりした。 なんの話をしたかはあまり覚えてないけど、幸せな内容だった。 嬉しかった。幸せだった。 5月22日。日曜日。 昨日と同じように自学帰りの彼とあたしの地元で会った。 まろんの散歩一緒にして、また公園行って、ほんと好き。好きとか大好きとかボンって越えた感じ。藍とならなんでもできる。早く一緒になりたい。愛してるよ。って、彼の気持ちを一身に感じた。 タカが少しチラついたけど、嬉しかった。幸せだった。 幸せだった。 もう大丈夫だって思った。 これからは、不安になったり、淋しくなったりすることは、以前よりも確実に減っていくんだって、思った。 がんばってよかったって思った。 彼を信じれるように、あたしも信じてもらえるように、なろうって思った。 5月24日。火曜日。 学校がいつもより早く終わって、高校の友達と遊ぶ約束してたから、その子が来るまで、彼の誕生日プレゼント見てた。 そしたら、いつもみたいに彼からメールがきた。 「今学校?」って。 札駅だよって返して、普通に、彼からそれに返信があって、返そうとしたら、もう1通メールがきた。 『突然で悪いんだけどぶっちゃけ好きな人できたんだよね。藍をキライになったとかじゃなくて、こんなフラフラした気持ちのまま付き合ってても藍が傷つくだけだからさ。ほんとごめん』みたいなことが書いてあった。 は?って思った。 だから『は?』って返信した。 友達か誰かがふざけて送ってきたんだと思った。 そしたら、『ジョークじゃなくてマジなんだよね。ほんとごめん』って、返ってきた。 意味がわからなくて混乱した。 まだ、友達か誰かがふざけて送ってきたんだと思った。 そしたら電話がきて、出たんだけどすぐあたしのケータイの充電が切れた。 必死で駅内のコンセント探して、充電しながら電話した。 「え、なに?」って言ったら、「いや…メール見た?」って言われて、「うん。見たけど、…え?」って言って、「いや…、……高校までさかのぼるんだけどさ」って、言われた。 え? って、頭が真っ白になった。 彼の声で、話が始まろうとしていることに、あたしの頭がついていかなかった。 話をまとめれば、『高校の時バイト先の先輩が好きだった。その先輩のことが忘れられなくて、付き合いながらもたまに考えたりしてた。藍のことはほんとにすごく好きだけど、こんなモヤモヤした気持ちのまま付き合ってたら藍に悪い』っていうことだった。 もちろんそれをちゃんと聞いたりはできなかったし、その時はちゃんと理解できなかった。 「え、なに?え、え?」って、ずっとパニくってた。 頭が真っ白になって、人だらけの駅で、ぐちゃぐちゃに泣きながら電話した。 「意味がわかんない!」って、「じゃぁ好きだとか全部嘘だったってこと!?」って泣き喚いた。 「嘘じゃない!好きだったのはほんとだ」って言う彼に、「ノリだったんでしょ!?その場だけだったんでしょ!?」って責めた。 「泣かないでよ…」って言う彼に「泣いてないよ!!」ってぐちゃぐちゃの声で言った。 あたしが泣くと、彼はいつも逃げる。 「ごめん、後でメールするから」「なんでメールなの!?」「いや、…メールするから」って、電話を切られた。 天変地異が起こったみたいだった。 信じられないとか、なんで?とか、色々思ったけど、とにかく、何が起こってるのかがわからなかった。 泣きながら友達に電話した。 ほんとに頼りたかった友達は学校や仕事で、遊ぶはずだった高校の友達に来てもらった。 彼のことで、ひとりで勝手に思いつめて泣いたことは何度もあったけど、あんなに泣いたのは初めてだった。 あんなに取り乱して泣いたのは初めてだった。 なんで? 4日間続けて会ったばっかじゃん。 結婚しようって言ってたじゃん。 昨日だって幸せだって言ってたじゃん。 この子しかいないって思ってるって言ったじゃん。 好きだって言ったじゃん。 愛してるよって言ったじゃん。 なんで? なんで!? って、どうしてもわからなくて、理解できなくて、受け止められなくて、混乱してどうにかなりそうだった。 その日は「会って話したい」としか言えなかった。 感情的になってあたしが責めたら、彼はすぐに逃げるような人だから、あたしが落ち着いて、あたしがどうすれば彼を逃がさないで話し合いができるかを考えなくちゃいけないって思った。 今思えば、取り乱しながらも取り乱しきれなくて、それくらいの計算ができる余裕があったのかもしれないって思う。 高校の友達になだめられてだいぶ落ち着いた。 別れようと思った。 彼の話がどこまで本当なのかはわからないけど、それが本当だとしたら、あたしがタカを好きなまま、タカがチラつきながら彼を好きだったのと同じだと思った。 それでもあたしが彼を好きだったのは本当だったし、でも、タカが消えたわけではなかった。 違うとすれば、あたしはタカより彼を好きになろうと頑張ってたけど、彼にはそれができなかったっていうことかもしれないと思った。 タカのことを言おうと思った。 いっぱい泣いたけど、落ち着いたら案外大丈夫かもしれないって思った。 だけど家に帰る頃になってまた大丈夫じゃなくなった。 高校の友達と別れて地元の子の家に行ったら、その子は黙って軽く頭を撫でてくれた。 口だけの大丈夫?とか、彼氏がありえないんだとかじゃなくて、あたしを気遣ってくれる、いちばんあたしが欲しい手だと思った。 家に帰ったら、仕事だった友達から電話があった。 昼に電話したときに、「落ち着け」って言われて、「落ち着けるわけない」ってパニくってたんだけど、落ち着いて電話できた。 あたしは最近、自分の考えがちゃんとまとまらない。 例えば、今回のことに限らず、30分前に別れようと思えてても、30分後には絶対に別れたくないって泣いてたり、また1時間後にはもっといい人がいるって思ってたり、まとまらない。 そういう自分が最近ずっと嫌で、その子に言ったら、それ全部が藍の思ってることなんじゃない?みたいに言われた。 別れたくないって思ってるのもほんとだし、でも別れたいって思ってるのもほんとだから、そうなってるんじゃない?って。 彼を紹介してきたのはこの子だから、あたしは彼と何かあるといつもこの子に愚痴ってた。 うざいだろうなぁとは思った。 その子に彼の話ばっかしてる自分も女々しくてうざくて嫌だった。 極力どうしようもない時だけ相談してた。 彼のことを友達に話せば、みんな彼以上にちゃんと受け取ってくれる。 その度、「別れなって」とか言われることが嫌だとかよりも、なんで第三者の友達がこんなにあたしの気持ちわかってくれるのに、当事者の彼はわかってくれないんだろうって悲しくなった。 その日はそんな感じで、少し落ち着いて眠った。 疲れてたから眠れないことはなかった。 でも朝起きて、急に現実味が沸いてきて、朝から泣いた。 まだ信じきれてなかったんだと思う。 正直夢オチじゃないかなとまで思ってた。 だから朝になって、現実なんだって思ったらまた怖くなった。 別れたくないって思った。 ズルズル放置されるのも耐えられないって思ったし、気持ちが冷めてから話し合うのも嫌だったから、仕事が終わったら会って話し合おうってことにした。 その日は彼の友達にまで手をまわして少し調べた。 彼の友達の彼女と知り合いだから、秘密でその彼氏に聞いてもらったら、『先輩のことはずっと好きだったみたい。あたしと付き合ってる間に告ってた』って言われた。 ひどいとしか思えなくて学校で少し泣いた。 学校で泣くのとかうざいからやめたかったけど少し。 1ヶ月以上前らしいけどって言われた。 手帳見てみたら、あたしはあたしで、タカの家に行ってた。 夕方彼の友達に電話した。 先輩とかは俺は何も知らなかったし、あいつはほんとに藍のことが好きで、日曜も藍と同棲するって熱く語ってたって言われた。 だけど前からあたしが友達に別れろって言われてることは気にしてて、なかなか会えないから、俺と付き合ってちゃ駄目なのかもみたいなことは言ってたって言われた。 色々手を回したりして、冷静になって考えてみたら、つまり、あたしのことは好きで、結婚とか同棲とか言ってたのも本気だったけど、でもなんとなく冷めたから言ってきたのか、先輩となにかあったのか、それとも本当にあたしのことを考えて言ってきたのか、だと思った。 夜会う前、会えるかもよくわからないまま待ってたら、彼から、『好きな人ができたとか言ってたけど、それより俺と付き合ってたら藍が不幸になると思ったから言った。友達に色々言われるのとかやだったしょ?ごめん』ってメールがきた。 『今まで辛いこといっぱいあったけど、今がいちばん辛い。じゅんがいなくなるのがいちばん辛い。別れたらもう一生会えなくなるんだよ?じゅんはそれでもいいの?』みたいなことを送ったら、『俺だって一生会えないなんてやだよ!でもこのまま付き合ってても辛い思いするのは藍だから。俺は仕事で会えないし、合コンや他の男に誘われても行けないし。俺みたいな最低な男じゃなくてもっといい奴いっぱいいるから。ありがとう』ってきた。 『合コンとか他の人とか藍はどうでもよかったよ。ありがとうって今までありがとうって意味?』って聞いたら、『そうだよ。俺みたいな奴と付き合ってくれて俺も幸せだった。藍と付き合ったこと忘れないから!ノリで付き合ったわけじゃないからね。』って返ってきた。 別れる気だ。って思って、青ざめながら電話した。 「会わないの?」って言ったら、「会ったらまたごたごたしそうだし…」って言われた。 ごたごたって…って思った。 この辺の言葉を選べないのが彼の子供なところだった。 会わないで別れるのだけは嫌だったから、11時くらいだったけど会うことになった。 駅に彼が来て、近くの公園に行った。 彼が遠くに行っちゃいそうな感じがして、余計手放せない気がしてきてた。 寒い中、公園でちゃんと話をした。 彼の言い分は、 藍が周りの友達に別れろとか色々と言われてるのも申し訳なかったし、期待されてないことも嫌だった。俺は期待して欲しかった。 最近先輩とメールしたり電話してたりしてて、月曜電話で「ずっと好きだったんですよ」みたいなこと冗談っぽく軽く言ったら笑って恋愛対象じゃないよって流されてすっきりした。けどじゃぁ藍に戻るかっていうのも都合がよすぎると思った。 俺は仕事で全然会ってあげれないし、まだ考え子供だし、俺といたら藍が幸せになれないと思う。 俺もまだ好きだし別れたくないけど、俺と別れたら絶対もっといい奴が出てくるから。 前に言ってたタカだとか、そういう普通の学生と放課後とか遊んだりしたいしょ? もっといい奴絶対いるから。 だからありがとうってだけ言いたかった。 だった。 彼の決意は固まってるんだっていうのがすごく伝わってきた。 その理由が、本当にあたしを思ってなのか、それとも冷めたからいいわけして別れたいのか、飽きたのか、面倒になったのかはわからないけど、でもあたしが思ってた以上には、あたしの気持ちをわかっててくれたんだって思った。 確かに、期待してないだとか、友達に別れろって言われるだとか、タカを好きだったとか言ったあたしは、彼の気持ちを考えてあげられなかったんだなって、その時初めて思った。 あんなに泣いたのに、駅までの道でも少し泣いてたのに、なんとなくすっきりしてる彼の傍じゃ泣けなかった。 泣けば彼は落ちる、とも思った。 あたしが泣きながら、可愛く別れたくないって言えば、どんなに決意が固まっててもその場の雰囲気で絶対に返ってくると思った。 でも泣けなかった。 実感がなかったし、もうその時は、別れようって決意している彼を見ながら、あたしたちは別れないって確信してたのかもしれない。 あたしは、じゅんがいなくなるのなんて考えられない。 じゅんに一生会えないのなんてやだ。絶対やだ。 今別れても他の人なんて考えられない。 じゅんがいいの。じゅんが好きなの。 別れるのなんて無理。無理だよ。 やだやだやだ。ってごねてごねて、ごねまくた。 「やだ。やだやだやだやだやだ…」 「いや…もっといい奴ぜってーいるって」 「いないから!無理だよ!」 「絶対いつか藍が爆発すると思うんだよね…」 「しないよ!やだよ!やだやだやだやだやだぁ…」 っていう会話を延々と繰り返した。 繰り返して、繰り返して繰り返して、あまり目を見てくれない彼と、あえて目を合わせた。 たぶん、目合わせたら流されるって思ったんだろうな。 そう思いながら目を合わせたあたしも汚い女だな。 目が合って、「あーもう…」とか言いながら、ぎゅってされた。 「やっぱ好きだ」って。 文字にしたらドラマみたいな感じかもしれないけど、実際あたしはよかった、おさまったかな、程度の受け止め方で汚かった。 その後はうちまで送ってもらって、もうフラフラしないから、俺のことちゃんと怒って、って言われて、ぎゅってされて、帰って来た。 思えば、いい加減で適当で、寒さに異常に弱くて面倒くさがりな彼が、あたしにこういうことをして、言ってくれるのは、あたしを大事にしてくれてるってことなんじゃないのかなぁって、今少し思う。 1度こうなってしまったら、あたしはこれから先リアルに先輩を気にしたり、絶対別れられないと思ってた彼が別れられることを知ったんだから、幸せの絶頂にいても、またいつ別れようって急に言われるのかを恐れながら付き合うんだと思う。 いつも不安だと思うし、昨日も今日も不安でおかしくなりそうだった。 『今はまだあたしがひとりになれないから、じゅんと付き合いながらひとりで大丈夫になる準備をしてくから』って友達には言ったけど、想像してた以上にひとりになろうとすることは難しくて、本当に不安だってわかった。 普通にメールしてても、好きだって、幸せだって言ってても、次のメールで『やっぱり別れよう』って言われそうで怖い。 今までメールが来なくても平気だった時間も、先輩と電話してたらどうしようとか、別れること考えてたらどうしようって思って怖い。 本当に怖い。 いつまであたしがもつかもわからないけど、別れようとは言えないし、彼に不安だなんて言ったら、彼もまた考えちゃうんだろうし、言えない。 彼がせっかく作ってくれた「これからの幸せ」をあたしは自ら放棄したんだ。 あたしだけの問題じゃない。 彼だってあたしなんかと付き合ってない方がいいのかもしれない。 だけどあたしには無理だった。 他の人と付き合うことを考えても、どんな人なら付き合えるかなって考えて、そこそこ会ってくれて、学生で、将来性あって、ってこと以外彼と同じことをしてくれる人じゃなきゃ無理だって思った。 彼じゃなきゃ気持ち悪かった。 彼がよかった。 だから不安でも、周りの忠告とは別に自分で決めたんだから、なるべくひとりで悩もうと思う。 彼にまた今日言われるか、明日言われるかはわからないけど。 怖い怖いって不安定になりながら守ろうと思う。 ほんとはね、ここまでして付き合っていくことは絶対によくないんだってわかってるの。 別れない、付き合ってるっていうことになったけど、もうあたしたちは終わってるのかもしれないとも何度か思った。 だけど何度も別れようと思いながらも続けてきたことは本当によかったって今思えてるから。 もっと早く別れてればとか、出会わなければよかったとは絶対に思わないから。 だから今はどうしようもなくなるまで一緒にいたい。 彼とあたしが耐えられなくなるまで一緒にいたい。 明日耐えられなくなるかもしれないし、今日耐えられなくなるかもしれないけど。 会って話して、彼の本音もいつもより聞けた気がした。 正直そこまで付き合った経験とかないから、たまにどう接していいかわからなくなるときがあった。 俺もう誰かと付き合うのとかやめた方がいいんじゃないかなって思った。 逆に、藍に好きな奴できたって言われるんじゃないかって怖い。 とか。いつもより色々聞けた。 仕事やめようかとも思ったとまで言ってたけど、これは嘘っていうか、できるわけもなくチラッと考えたんだと思う。 でも、彼があたしの気持ちをあたしが思う以上にわかっててくれて、あたしのことを考えてくれてるっていうことは、わかった。 あたしも彼の気持ちを考えよう。 思いやってたつもりだったけど、まだ全然わかってなかった。 あれだけ泣いたあたしは、彼のことが好きなんだ。 依存かもとかどうでもいいや。 でも、彼があたしのこと好きじゃないのは悲しいな。 熱しやすく冷めやすい人だから。 別れたいなんてもう言われませんよーに。 気持ちが冷めることがありませんよーに。 好きでいてもらえますよーに。 好きでいられますよーに。 惇と、幸せになれますように。 |
| mail 小姫 bbs |
|
Design by shie*DeliEro thanks for Photo→Cinnamon |