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グラスホッパー


伊坂幸太郎 著
「グラスホッパー」



以前読んだ「マリアビートル」には実は
その何年か前に同じ登場人物が出てくる本が
出版されていたことを知り、購入した。

話としての繋がりはないが
「マリアビートル」の時にはちょこっとしか出番はなかったが
いい味を出していた登場人物が
この「グラスホッパー」では主人公で、それがまたとても面白かった。

「マリアビートル」よりも、あっさりと読め、単純に娯楽的な感覚で
すらすら読めたが、決して平坦ではない作者の物語を作る構成が
特に面白かった。

その構成の面白さが更に面白くなっているのが「マリアビートル」なんだろうが
「グラスホッパー」があっての「マリアビートル」だと思うと
「グラスホッパー」はバンドのファーストアルバムのようなものかもしれないと思った。

そして伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」では
「マリアビートル」の後に
「AX」というのも出してるらしいから、次、読んでみようと思う。
バンドでいう気が熟したサードアルバムのようなものだろうか。


特に読書にはまっているというわけではない。
単純に面白い。
伊坂幸太郎にはまっているわけでもない。
単純にとても面白い。




2020年06月22日(月)

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