以前読んだ「マリアビートル」には実は
その何年か前に同じ登場人物が出てくる本が
出版されていたことを知り、購入した。
話としての繋がりはないが
「マリアビートル」の時にはちょこっとしか出番はなかったが
いい味を出していた登場人物が
この「グラスホッパー」では主人公で、それがまたとても面白かった。
「マリアビートル」よりも、あっさりと読め、単純に娯楽的な感覚で
すらすら読めたが、決して平坦ではない作者の物語を作る構成が
特に面白かった。
その構成の面白さが更に面白くなっているのが「マリアビートル」なんだろうが
「グラスホッパー」があっての「マリアビートル」だと思うと
「グラスホッパー」はバンドのファーストアルバムのようなものかもしれないと思った。
そして伊坂幸太郎の「殺し屋シリーズ」では
「マリアビートル」の後に
「AX」というのも出してるらしいから、次、読んでみようと思う。
バンドでいう気が熟したサードアルバムのようなものだろうか。
特に読書にはまっているというわけではない。
単純に面白い。
伊坂幸太郎にはまっているわけでもない。
単純にとても面白い。