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ポエム的


お風呂が使えなくなっており
この1週間、家族で銭湯に出かけていた。

夜の1時半までやっている。
壁に富士山の絵はなかったけど、、
ある時は腕いっぱいに刺青の入っているおじさんが湯船に浸かっていたりしたけど
いわゆる「ザ・銭湯」に出かけていた。

隣駅から歩いて20分はかかるだろう。
自転車でも我が家から20分はかかるだろう。
車だと我が家から5〜6分で着くということで
家族全員、俺が仕事終わるまで家で待っていた。
仕事終わりに駅前にある「カーシェアリング」で俺は車を借りて
我が家へ帰り、夜ご飯を食べてから、家族を乗っけて
毎日「桃の湯」で風呂に入っていた。



とても良い湯だった。
家族でこんな毎日銭湯に行くこともこれから先もうないだろう。

藤原さんが銭湯からの帰り際
「今日で銭湯しばらく来ないねぇ」というから
俺も
「そうだね。名残惜しいね。さっき湯船に浸かっている時、また来るからねって心の中で呟いたよ」
と言ったら
6年生の次男が
「ずっと思っていたんだけどさ、お父ちゃんのそういうポエム的な言葉、ホント嫌いなんだけど!」
と言ってきた。
続いて中学2年の長男が
「そうそう、超うざい」と声変わりした声で普通に言ってきた。

俺が「え!どこがポエム的なんだよ!」というと
次男「その、また来るからねって心の中で呟いたよ、とか、その言葉いる??!!」
俺「何が悪いだよ」
次男「名残惜しいね、だけでいいじゃん。そしたらこっちもそうだねって言えるよ」
俺「言えばいいじゃん」
次男「だから〜。また来るからねって心の中で呟いたよ。なんて言われた後、どう返事すればいいんだよ」
俺「別に全然しなくていいじゃん。俺はただ思ったこと言っただけだし、返事なんか求めてないよ」
次男「だから〜。だったら言葉にする必要ないでしょ。って言ってんの。お父ちゃんいっつもそうだよ!」
長男「そうそう。超うざい」
次男「ねぇ、お母さん!」
藤原さん、、ずっと笑ってる。
次男「お母さん!お父ちゃん、ポエム的な言葉を言うよね」
藤原さん「うん、言う(笑)。昔から(笑)。」
俺「嘘〜!!いつ〜!そうだったなの〜!どう思ってた〜!」
藤原さん「(笑)そっか〜って思ってた。(笑)」
次男「そっか〜じゃないよ!聞いている方、ホント嫌なんだから!」
長男「ホントホント、聞いてて超面倒臭い」
俺「なに〜!!そうだったのか〜!!!!!」

本人は一切ポエム的なことを言っていた自覚はなかったが
確かにポエム的なことを言われたらそりゃうざいもんだ。。
俺はそれを何十年もやっていたのか。。。。
初めて聞かされた。とてもショッキングな事が判明した。
1週間、家族で銭湯に出かけた最終日だった。

「桃の湯」ありがとう。また来るよ。


2020年03月06日(金)

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