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IT AIN'T ME BABE


初期のBob Dylanも改めて聴くと
やっぱりとてもいい。

カッコイイ(笑)



4枚目のアルバム
「ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN」の最後の曲
「IT AIN'T ME BABE」

軽快なメロディーで可愛らしい感じのフォークソング。
フォークの神様と言われていた時期
一体どんな事を歌っているんだろうと思ったら
何でもかんでも頼ってきて期待して甘えてくる人への
「俺じゃないんだよ、君が探しているのは」と歌っている曲だった。

単純に恋人と別れたい曲のように感じるが、それだけではなく
当時のDYLANの心境としても
フォークの神様と、カリ立てられ、カリスマ扱いされ
いつも答えを出して守ってくれるとスターと
思っているファン全体に対してのメッセージにも受け取れる。

軽快な可愛らしいフォークソングで
痛烈にそんなファンとは距離を置きたい気持ちを歌っているんだなと思うな〜。


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「IT AIN'T ME BABE」
邦題「悲しきベイブ」
作詞作曲 Bob Dylan
歌詞和訳 片桐ユズル

この窓から消えて
好きなように行ってくれ
俺じゃ駄目なのさ あんたが必要としているのは
誰か弱虫でない強い人を探しているとのことだけど
あんたが正しくても間違っていても
保護して守ってくれて
どこのドアも開けてくれる
そんな男じゃないんだ俺は
違う違う違う 俺じゃないんだってば
あんたが探してる男は

そっと手すりをはなし
そっと地面におりてくれ
俺じゃ駄目なのさ
ガックリさせるだけさ
別れない約束をする人を探しているとのことだけど
あんたのために目をつぶり心まで閉じてしまうとか
あんたのために死ぬとかなんとか
そんな男じゃないんだ俺は
違う違う違う 俺じゃないんだってば
あんたが探してる男は

夜に溶けて消えておくれよ
内側はすべて石さ
動くものもありゃしないし
俺だって一人じゃないんだ
転ぶたびに起こしてくれる人を探しているとのことだけど
いつも花を集め 呼べばいつでも来てく永遠の恋人でしかない
そんな男じゃないんだ俺は
違う違う違う 俺じゃないんだってば
あんたが探してる男は


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アルバムの最後に「悲しきベイブ」を歌って
いよいよバンドサウンドへと変わっていき
間も無く
最高なロックロールな曲
『SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES』が生まれるのであった。




2019年07月28日(日)

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