ほり日和  
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2004年07月23日(金) 生まれて初めて・後編

昨日の日記でほんとは終わるはずだったこの話題。

引っ張りに引っ張って、今日が後編です。

しかしですね、さっき書いてて思ったのですが…



まだまだ長くなりそうなんです、この話。



まったくトホホですね。文章を簡潔にすることが下手糞ですわ、この男は。

なので、申し訳ないのですが、

普通「後編」がひとつの話の終わりになるはずですが、

「完結編」を別に用意します。

もちろん完結編は、本当に「終わり」を意味します。そのハズです。

調子に乗ってまた長くなったら、どうしましょうね?

明日アップです。

結局のところ、「前中後」さらに「完結」にするなら、番号制にすべきでしたね。

余談ですが…

「かんけつ」と打って変換すると「完結」よりも先に

「簡潔」

この字が先に変換されますが、これはパソコンからの嫌味ですか??

まぁ日記が長くなるのはいつものことだけど、極論言っちゃえば、




余計な話題




が多いってことですね。なんかついつい核心から脱線しちゃうんだよ。

あと、改行が多いってのもある。文字を小さく表記してるので

見易さのためにしてるのと、あとは面白おかしく読んでもらうための

小癪な演出ですね(笑)。

その演出が、たかだか俺の日記を読むために効果的なのかどうかは

わからないけどね。でも、俺は面白いからいいよ。つ〜か、

……また脱線してるね。ハイハイわかりましたよ。行くよ本編!!


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血を抜かれすぎたのか…

はたまた血圧の低さが祟ったのか…

それとも連日の猛暑に思った以上に体が打ちのめされていたのか…

会計直線に激しい貧血症状に襲われた俺。

まぁ原因は上のうちのどれかと言うより、





上の3項目全部が当てはまると俺は思うけども(笑)。




とにかく立ってられないので、イスまでたどり着き横になる。

ほんの少し小休止。こんなところで寝ているわけにはいかない。

俺はバイトの身分だから、仕事休めばその分お給料が差っ引かれる。

毎月ギリギリの生活だからできれば休まずに稼ぎたい。

一刻も早く、仕事に戻らなければ。皮膚科の待ち時間、

思ったよりも長かったからね。

横になって5分ほどして、復活。

まず会計前に、今日の診療費の計算をしてもらうための受付に行く。

書類を出して待つこと数分……、俺の名前が呼ばれやっと会計。

イスから立ち上がる。また少しふらつく。

うっ、…しかし頑張る。もう横になってる時間も惜しい。

会計受付にいき、事務の人から「6千幾ら(忘れた)」と言われたので、

1万円札を出す。




次の瞬間……ッ!!?




一瞬で視界がブラックアウト!!体の制御が不能!!意識混濁ッ!!

また立っていられなくなり、もはやお釣りをもらう余裕さえない!

バタンと倒れこむ勢いッ!しかし脇にあった壁が幸いしてそこにヨタレ掛かる。

これは……、さっきよりも






ヤバイ






受付事務の人の顔色も「ヤバイ」ことを瞬時に判断。

受付「だ、大丈夫ですか?」

常套句だが、大丈夫のわけがない。それは火を見るよりも明らか。

誰が見たって、大丈夫のワケがない!!

何とか声を絞り出して受付事務の人に

俺「す、すいません。具合が悪いのでイスで休んでいいですか?」

と伝える。

「いいですよ」と返事をしたらしいが、もはや俺の耳には届いてない。

一刻も早く横にならないと、気持ち悪くてしょうがない。

返事も聞かないうちに、勝手にイスまで行き、うつぶせに倒れこむ。

イスがなかったら、間違いなくその場に卒倒してただろう。

その時の僕は、

視界ゼロ

意識混濁

顔面蒼白

嘔吐感

激しい呼吸の乱れ

両手の痺れ

激しい動悸

千鳥足


という状態。

こんな言い方は変だが、これだけの異常を抱えてあのイスに倒れこんだ状態から、









息を引き取る自信があったほどです









意識に関しては、無いに等しい状態だったけど、幸い横になってからは

周りのガヤ(雑踏音)、人の声など、音だけはハッキリ聞こえてた。

唯一回らなかったのは、思考だろう。もう何も考えられなかった。

その時は、仕事に戻らなきゃいけない事なんか完全に忘れてた。

仮にこの状態で戻ったら、もっと悪化してただろう。

「体を休めなきゃ」

こう考えたわけでなく、もう体がこう警告してたような感じだ。

しかし……

そんな大げさな状態でも僕のこの症状は所詮、



ただの貧血。



これだけは間違いない。さっき死ぬ自信があるみたいに言ったけど、

それは冗談で、横になったら本当に快方に向かったのだ。

ヤバかったのは、ほんの一瞬だけである。

だって、ただの貧血だもの!

つまり最初にイスで横になった時間が短すぎたのである。

治療も何も、薬もいらない。ただ寝てればいい

だって、ただの貧血だもの!!

自分の体のことは自分が一番わかってる。

本当に命の危険にかかわるようなら、さっき受付で医者を呼ぶように頼んでる。

結果から言えば、最終的に僕は回復して復帰時間は遅れたけども

その後も普通に仕事しました。

だって、ただの貧血だもの!!!

命に関わってたら、そもそも日記を書いたりしてないです。






イスに落ち着いてから、一時後…

周りのざわめきが耳に痛い。

その時、たまたま通りかかった内科医師が駆けつける。

「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」

ひたすら連呼。まだ、あんまり大丈夫じゃないが、

ただの貧血なので、虚ろな表情で「大丈夫です」と答える。

しかしこの内科医。自分で質問しかけておいて、俺の受け答えを無視ッ!

直後、脈を計り始め、その後、とんでもない一言を言い放った!!








「こいつぁ、ヤバイな」








オイッ!!ちょっと待て!ヤバくない、全然ヤバくないぞっ!

イヤ、確かにさっきまではヤバかったが、今はもう大丈夫!

…って言うか俺、今、大丈夫って言ったやろ!!


と、心の中で俺が叫ぶ。しかし、大声を出せない上に言葉も覚束ない。

意識先行型内科医の暴走は止まらない。院内PHSで迅速に連絡をする。

内科医「至急、ストレッチャー回してくれッ!」

さすが!さすが、国立の医者だよ…対応が迅速だよ(泣)。

俺の話も聞かないほど迅速だよ。

つーか、ストレッチャー!?あれか、あの患者さんを運ぶ

移動式ベッドですか??あんなの呼ぶほどでもないよ!

だから大丈夫ってゆってんだろ!?ただの貧血なんだよ、俺は!

ひ〜ん〜け〜つ〜!!
(以上、心の叫び)

ただの貧血患者に、必要以上に勝手に焦る、内科医。

その間違った対応に対して居た堪れない気持ちで焦る、俺。

PHSは音量がデカかったらしく、相手の人の声も俺に筒抜けだった。

相手の医者「どこにストレッチャー回すんですか?」

内科医「え?どこかって?会計前だよ、会計





相手の医者「えっ??会計ですか






そりゃ相手の人もビックリだよな。

だって会計にストレッチャー運ぶって普通ありえないもんな。

会計にいる人つったら、今まさに清算済ませて帰るだけの外来の人だもの。

普通は外来で治療中に倒れたとかだろうからね。

しかしそんな有り得ない会計の場で、ぶっ倒れた俺。

前代未聞でしょうね。



しばらくして…



ストレッチャー到着。

この頃にはもう何とか立ち上がれるまでになっていたので、

ここに横になって下さいと言われたが、「大丈夫ですから」と

軽く拒否した。そしたら、



拒否を拒否されたッ!!



もう「乗れ」と言わんばかり。俺の発言はさっきからシカトされっぱなしです。

ストレッチャーに横になり、運ばれていく俺。

周りの視線が痛い。ただの貧血なのに、

それ以上の何かだろうと勘違いして心配してくれる周りの視線が




骨身にしみて痛いよ、ママン!!




<完結編に続く>





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