| 2010年09月22日(水) |
愛の手取材 (まじまじ) |
毎週火曜日は愛の手の取材の日。その次の日曜日には毎日新聞の大阪版には 取材したその子の記事が掲載されます。 新聞社の社会面の記事は取材してすぐに原稿が上がり、翌日の紙面にのることも 多いでしょうから、愛の手の場合には若干余裕があるとも言えます。 その間に記者さんは、担当した子どものいいところが読者に少しでも伝わるように、 子どもの問い合わせが多くあるように、と記事の文面や写真選びに 随分と悩まれるようです。 記者さんによっては、「この子の一生を左右するようでしんどいなあ」と 言われたこともありました。 施設の先生も、どんなふうに書いてもらえるか、 それでこの子にどんな出会いが広がっていくのか、ということを どきどきしながら紙面を待っておられます。
昨日取材したA君は、つないだ手がまるっこくて、 穏やかな雰囲気もなんともかわいかったです。 しかし、実際に会ってもらわないと なかなかこんなかわいさは伝わるもんではないなあと、思うこともしばしば。 かといって、会って決めてもらうわけにはいかないので、 取材の場面でできるだけ自然な様子が写真におさめられるように、 自然な笑顔が出るように児童相談所の方や施設の先生もいっしょになって 子どもの気持ちを盛り上げて取材をしています。 緊張から固まってしまい、どうしても笑顔が出ないままに怒ったような表情しかとれず 残念ながらそのまま終わってしまうこともあれば、 機嫌がよくなるようにミルクを飲ませてお腹がいっぱいになってしまい、 途中で眠くなってしまうのを、揺り起こすようにして写真をとることもあります。
1時間ほどのわずかな時間で、知らない大人に囲まれて普段の様子を撮ろうという こと自体が難しいのですが、 それでも子どもに新しいお父さんお母さんとの出会いがあるようにと いつも思っています。
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