| 2009年11月25日(水) |
元里子さんからのお話を聞いて (ぺたぺた) |
がみがみも書いていたように、今月から来月にかけて、 シンポジウムや研修がたくさんあります。 私は先日、大阪府の里親シンポジウムに参加しました。
行政からの制度説明と里親さんの体験発表の2部構成になっていました。 体験発表されるのは元里子さん、養育里親さん2人、 養子里親さんの計4人でした。
中でも、里子だったAさんのお話が、私は印象的でした。
1才下の弟さんと一緒に5才の時に里親さん宅で暮らしはじめ、 現在30才となったAさん。 里親さん宅で暮らしはじめた当初は、親元を離れ、 不安で眠れなかったそうです。 そんな気持ちも少しずつ薄れ、里親さん宅での生活にも慣れ、 里親さん宅の実子さんにも支えられながら成長されたそうです。 里子としての生活では、里親さんと姓が違うことでぶつかる問題があったり、 里親さんからは時には叱られることもあり、心を痛めることもあったそうです。 しかし、成人され、振り返ると、 いつも里親さんは自分に真剣に向き合っていたことが分かり、 自分が両親と呼べるのは里父母さんだと思うそうです。 そして、里親になろうとする方には、 「子どもに真剣に向き合ってください」と訴えておられました。
Aさんのこれまでの生活の中では、いろいろな葛藤もあったのではないか と思うのですが、成人され、社会人として生活されてきた中で、 これまでの生い立ちを振り返り、 咀嚼した上で話せるようになったこともあるのかなと思います。 だからこそ、ズシッと重みのあるお話でした。 改めて、それぞれの子どもに合った、 真剣に向き合う大人を見つけないといけないなぁという気持ちになりました。
私にとっても、とても貴重で有意義な1日となりました。
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