| 2008年06月19日(木) |
シズコさん (まじまじ) |
『シズコさん』(新潮社・2008年4月発行)という本を読んだ。 絵本『100万回生きた猫』の作者、佐野洋子氏が書いた本である。 母であるシズコさんと娘である洋子さんの愛憎が、 ちょっと恐ろしくて引き込まれた。
70才を過ぎた洋子さんではあるが、達観して母を語っているのではなく 生々しい。 ずっと母を嫌いだったのに、嫌いだからこそ注目していたのか、 シズコさんはいきいきと描かれているように思えた。
たぶん、どこの家庭や親子にも、抱えているものがある。 他人ならばキレイな関係でいられるのに、 家族だからこそ、見えなくてもいいようなものまで見てしまう。 とりわけ、母と娘は、なんだかさし違えるかのような濃さがある。
うーんと唸る。久々の読後感だった。
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