♪ ワーカー日記 ♪

2002年06月26日(水) 「措置変更」と週末里親さん (がみがみ)


乳児院で生活している子どもたちが、2歳を過ぎて、
それでも親元に帰れないとか、里親委託されないとなると、
児童養護施設への「措置変更」が検討されることになる。

Hくんは今2才2ヶ月。
生まれてすぐに乳児院に入ってから、親族の面会は一度もなかった。
彼に、ちょうど1カ月前、「週末里親さん」ができた。
Hくんだけのおじちゃんと、おばちゃんと、お兄ちゃん。
ほとんど毎週末を、里親さんのおうちで過ごしているようだ。
里親さん曰く、「我が物顔」で里親さんのおうちの中を闊歩しているそう。
おじちゃんの1歳になる”孫”が遊びにきて、Hくんのオモチャに手を出すと、
「ボクのや!!」と主張するようにもなってきたそうだ。
おじちゃんの膝の上を、その”孫”が占領すると、
部屋のすみっこに行って、「指しゃぶり」をして、
Hくんなりの「主張」をするらしい。

そのHくんの措置変更が決まった。
今の乳児院は、里親さんのおうちから車で5分くらいのところ。
措置変更先も、何とか電車で30分くらいのところで・・と期待したのだが、
大阪の児童養護施設は、どこも定員いっぱいだそうで、
とても遠い場所になってしまった。
電車を使うと、1時間以上かかってしまう。

里親さんにそのことを連絡すると、
「あららら〜・・・。それは遠いですねぇ〜」と言いつつも、
でも、「Hくんにとっては、知ってる大人は私たちだけになるから、
できるだけ、行ってやりたいわぁ〜」とのこと。
Hくんが来るときは、家の中の「笑い」も増えて・・・と、
本当にかわいく思ってくださっているようだった。
「養育里親ってのも考えてみようかとも思ったりして・・」
ともおっしゃっていた。
週末里親さんと養育里親さんでは、その負担度もかなり違うだろうから、
そう簡単にすすむ話ではないと思うけれど、
そういう気持ちを持ってくださってるだけでも、
ありがたいなぁ〜・・・と思った。

Hくんの措置変更は7月はじめ。
たった2才で、また新たな環境に放り込まれることになる。
でも、「知ってるおじちゃん、おばちゃん、お兄ちゃん」が
継続してHくんに会いに来てくれるってことが
少しでもHくんの支えになったらいいなあと思っている。




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