READY!STEADY!どっこいしょ!...刈田

 

 

すべてのNANAたちへPartIII - 2004年03月30日(火)

深夜に携帯電話が鳴った。
3月09日の日記に登場する3ヶ月の間に妊娠・流産・妊娠を繰り返している、
あのどうしようもない女の子からのメールだった。
「相談があるんだけど、ちょっといいですか?」
見事に仕事中だったが、一応、電話をしてみることにした。
だが出る様子はまったくない。コール数は軽く10回を超えていた。
仕方なく電話を切ると、直後にメールがきた。
「今、彼氏と一緒にいるんでメールでもいいですか?
 実は堕胎手術をしたいの。
 そういう手術をやってる病院を知ってますか?」
そんなもん、知るか。

つーか、謎がひとつ。
おい、彼女のとなりにいる男よ。
一緒にいるなら、なんでちゃんと相談のってやらねえんだ、
ネットで調べりゃそんなもん、いくらだって出てくるだろ。
オメエはチンポ立たせて中出しすることしかできんのか。
先日から女は最低だと言い続けているオイラだが、男も最低だ。
同じ種類の動物だということを恥じるね。
チンチン切りたくなるわ。
(ああ、悪かったね。白黒つけたくなる性格で)

それはともかく、だ。
その男が役立たねえんなら、オレがやるしかないのだ。
ワープロソフトを畳んで、ネットでググりはじめた。
なんでこんな面倒なことを背負い込んでるのかって?
この子はもう10年くらいの付き合いで、
まあ、互いを異性としてみてないといえばそれまでなんだが、
余計にファミリー感覚、兄弟感覚が強いのよ。
なんかほっとけないのよ。困ったことに。
しかし、堕胎をやってる産婦人科の情報は、
意外と出てこないもんだ。
欧米から堕胎天国と批判されているせいなのだろう、
多少は気を使って隠しているのかもしれない。
結局、お望みの情報を手に入れるまでに30分もかかっちまった。
まったく、お礼にフェラチオのひとつでもしてもらいたいもんだ。

出てきた情報を彼女に送信する。
数分後、彼女からお礼のメールが届いた。
面倒だから引用してやろう。
「ありがとう。明日、全部電話してみる。
 でも今まで生きてきて、
 こんなにいなくなりたいと思ったのははじめてです。
 なんかね、妊娠してから涙がいつも以上に出る。
 『天使にラブソングを2』見たんだけど、
 1時間半、常に涙ぼろぼろだった。
 最近のあたし、自分でもよくもここまで、って思う。
 生まれ変わったら、天使のような風俗嬢になって、
 今のわたしを笑ってやりたい。
 とか言ってる私ってやばいよね(笑
 きっとここんとこ、ずっと好きな人たちに、
 触れなさすぎのまんま生きてたから、
 心ん中、野ざらし状態なんだ」

これを読んでたら、涙が出そうになった。
いい文章だよね。
オレの感動がどこまで伝わってるかわからんけど。

そして現在時刻、午前3時30分。
明日締め切りの原稿はまだ終わってないのであった。


...




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