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2004年09月07日(火)

本怖

本当にあった怖い話。略して本怖。
これを書いているのは9/8PM.23:30でござい。

それが起きたのはPM.9:30頃。
その2時間前、何を思ったかいきなりガスレンジ&流しの掃除をし始め。
買物に行くタイミングを逃してしまいました。
よって、今晩は即席ラーメンとワカメ大根サラダ。
ラーメンの具も材料が無いもんで、玉ねぎと玉子という質素な夕食。

サラダは用意した後、鍋にお湯を沸かし玉ねぎ投入。
本来は炒めたいところ、ガスレンジを磨いたばかりの貧乏性は油のハネが嫌だったのです。
玉ねぎが煮えるまでの間、今度はカップが気になり。
漂白剤攻撃をしておりましたところ・・・

換気扇からバサバサバサギャギャギャみたいな何も言えない音が。
あー、夏の終わりのセミでもぶつかったか?
なんて感じで気にせずにおりました。

その換気扇も、周りのカバー部を洗剤に漬け込んでる最中で外しており。
なんだか知らないけど、とにかく本日の私は夜になって掃除魔だった訳です。

玉ねぎがほどよく煮え、玉子を投入しました。
そして、即席ラーメンを投入し麺をほぐし始めた時です。

ブオンっ バシっ!

左側頭部を何者かにハタかれました。
反射的に頭をブンブン振ると、何かが視界を過ぎった気がします。
一瞬、嘘でしょ?と黒い憎いアイツを想像しました。
次に想像したのは夏の風物詩。セミです。
でも、なんとなく私の視界には緑が見えたような気がしたのです。

あたりを見回すも姿は見えず。
まぁ、いいやということで麺を再びほぐそうと視線を鍋に戻した瞬間。
その一瞬の間に、やっぱり私の目は緑を認識したのです。
私は手元経由鍋まで動いた自分の目を鍋から手元へとゆっくり戻してみました。

そして違和感。
ありえない場所にありえない緑。
円柱型の塩の影に緑。
塩に掴まっている緑。

嘘でしょ?バッタかよ?

その瞬間私が見たのはどうやら尻尾付近。
殿様バッタっていうんだっけ?と脳裏に浮かぶ昆虫図鑑。

それが淡い期待だったと気付いたのは、その直後でした。
円柱型の塩のキャップ部分からヒョッコリ顔を出した緑。
ヒョッコリ顔を出せる緑なんて、そうそういない。
だってバッタは顔と身体が一緒だもん。首なんてないもん。
だって緑の▼だもん。掴まってるその手はカマだもん。


カマキリだもーんっ(涙


すっげー怖い。マジ怖い。鳥肌立ちまくりでどーにもならん。
そんなにデカイ訳じゃない。だけど、小さいわけでもない。程よいサイズ。
って、サイズの問題じゃない。
何が怖いって、そのカマキリ野郎は明かに私を見てる!
黒い目で私を見てる!隙あらば飛びかからん状態に威嚇してる!

鍋にはラーメン。お湯があふれる寸前。
恐る恐る手を延ばして火を小さくする。
その私の動きに合わせて、カマ首が右へ。
びびって手を引っ込める動きに合わせて、カマ首が左へ。

観察されてるーっ(涙

頭の中では泡スプレーしたろかとか、窓開けたら出てくかなとか考える。
考えるけれど実行できないほど腕には鳥肌。
そこで何をしたかと言えば。

取り合えず、カマキリの視界から自分を隠そう。

ということで、カマキリ塩の前に先ほど使用したオレンジ洗剤を置いてみた。
これでカマキリの視界から正面の私は見えない。
ちょっと安心して麺が延びる寸前の鍋に右手を延ばす。
塩の上にひょっこり出たカマ首が右へ動く。

ダメじゃん。見えてるじゃん。
正面隠して左右隠さず。意味なし。

もう、怖くてしょうがない。しょうがないけどラーメン延びる。
勇気を出して麺をほぐす。カマ首右へ動く。
怖くて手を戻す。カマ首左へ動く。
火を消す為に手を延ばす。カマ首右へ動く。
怖くてヘコタレそうになり、自分の腕の鳥肌の凄さに固まる。

勇気を出して即席の粉投入。カマ首見てる。
左に移動してどんぶりを用意する。カマ首思いっきり左に捻って見てる。
もう、怖いのでカマキリの視界を遮ってる洗剤の前。
洗剤越しにカマキリ真正面の位置にどんぶりを置く。
カマキリが何かの弾みでラーメンに入るような妄想が頭を駆け巡る。
どんぶりにラーメンうつす。コショウをかける。これでもかーとかける。
カマキリになんの効果もない。私が辛い思いをするだけ。

食べるのは二階の部屋。
カマキリ置き去り。置き去りの間に消えてくれないかな?
万が一、二階に来られても困る。
カマキリはきっと明るいから家に入ってきた。
換気扇のプロペラをかいくぐるという危険をおかしてまで、家の明かりは魅惑的だったに違いない。
ならば。動かさない方法は一つ。
台所の天井の電気を消して、小さい流しのところの電気のみにすれば良いのだ。

ということで、それを実行して二階で夕飯をすませた。

そして、あいた皿と共に再び台所に下りてくると。
カマキリがいない。案の定いない。いないなら、それで良い。
消息など聞かない。探すこともしない。だから二度と現れるな。

その時、なんだか気配が。
電気の紐が揺れてるよ。地震かな。
地震じゃないよカマキリだよ。

カマキリがぶら下ってるよっ!!!(涙

ひーひーひーっ しかも見てるし。見られてるし。
流しに皿置いて水に浸す私を見てるし。

電気に向かってカマを延ばすカマキリ


電気の紐をよじ登るカマキリ


電気に到達したカマキリ



こうしてカマキリは電気の裏に入り込み。
やっと私の視界から消えてくれました。

めでたしめでたし。


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