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2003年11月23日(日)

命日

今日は父上の命日だ。
3年になる。

昨年の今日の日記のタイトルは「勤労感謝の日」。
「命日」という言葉を何故か使いたくなかった。
「居なくなった」という表現もできず「会えなくなった」と悩んで打った。

今日は普通に三連休の中日で。
私は今朝4時近くに眠った。
しかも、毎月恒例の具合の悪い日直前で眠くてダルくて普通なら起きれない日。

なのに、目が覚めた。
電話の子機がピピっピピッピピッって鳴ったから。

子機は、充電器から外すと通話中になる。
それを放置すると警告音が鳴るのだ。
我家の子機は、何故か時々何もしてないのに勝手に通話中になる。
でも、普通は陽が差し始める暑い日が多いのだが。
窓辺に置いているから直射日光が当たるんだろうなと思うし。
多分、充電器との接触がうまくいってないのだろう。

鳴ったので身体を起こして子機を取り上げ、充電器から外した。
一体何時だ?と思いながら朦朧としたままトイレに行った。
当然、昼までは眠ってる予定で目覚ましもセットしてあるし。
二度寝の準備だ。

そうだ、今日は命日だよな。
でも、もう少し寝るよ。
一人頭の中で誰に言うでもなく呟いて、トイレだけ済ましてすぐに二階に上がった。
命日だと意識したせいか、トイレに居る時に、なんだか入り口の斜め後ろに父上が居るような気がした。
朦朧とした頭の中で、そういう映像を勝手に想像してしまったらしい。
私もまだまだ結構、メルヘンチックな発想するもんだな。
そんな事を思いながらも、やっぱりなんか気配がするんだよな・・・
と思ってしまう自分を意識しないようにした。
PCの横を通る時に電話機のディスプレイの時間を見た。

7:18

我家には、時計というものは一つしかない。
二つ有るが一つは時間が狂ってしまう時計で役に立っておらず。
もう一つは二階のテレビの上にあったが、地震で一度落ちたのでそれ以来おかなくなった。
だから、私が時間を確認するのはテレビかPCか電話。

7:18。
父上が亡くなる5分前だ。
きっと、命日だという意識がどこかにあったまま眠ったせいで目が覚めたんだ。
そう思って、ベッドに戻って眠ろうと腰掛けた。

ん?待てよ。
本当に7時23分だったか?
23日と23分を勘違いしていないか?

薄情な娘かもしれないが、私は「そういうこと」を意識するのが嫌いだ。
23日は墓参りに行く。
命日というよりは、「墓参りに行く日」としてきた。
それだけしか意識せず、後は出来るだけ何も父上がこうだった。あの時ああだった。という事は考えないようにして3年を過ごしてきた。
父上のことに関しては特に、センチメンタルを徹底排除してきた。
父上を亡くした自分に酔うような事はするまい。と決めてきた。

それは、私が弱気になる父上にしてきたことだから。
父上が弱気な発言をする度に「センチメンタルジャーニーになったのか?」と笑い飛ばしてきたから。
まさか、そんな自分が父上の事でセンチメンタルジャーニーはできまい。

そして、ワイドショー的な2号が嫌だとつくずく感じたからだ。
父上の葬儀の時に、目の前のスーパーで子供がお菓子を買ったレシートを見せ
「見て。金額がお父さんの亡くなった時間と一緒」と2号は言った。
父上が亡くなる前、自宅にいた子供曰くエアコンが勝手に止まっただのと言った。
父上を怪奇現象のように扱う2号を嫌悪したから。
だから、私は決して何かがあっても、そういう現状に父上を結びつけたりするもんかっと決めていた。

いずれにせよ、父上が亡くなった朝だ。
過去二年。
その時間に墓参りに行こうか?と思っては来たが、一度も起きれなかった。
せっかく目が覚めたのだから、お線香を上げておこうと思ってベッドから立ち上がった。
無意識に父上の亡くなった時間を確認しようと思ったのか、通りすがりにPCの電源を入れ、再び一階に降りて父上のお水を替えてお線香を上げた。

毎日恒例の「今日も一日頑張ります」で終りそうになったが、
「後で墓参り行くから。その前にもう少し眠らせて」
と付け加えて言ってみた。

二階に上がっても、まだ私は半分夢心地状態で。
立ち上がったPCで徐にメモを探した。
数週間前に、以前使っていたサイトからコピペしておいたものだ。
あまりにもリアルなメモなので、なるべく読まないようにスクロールしながら探した。
あった。

7:17

ああ、やっぱり私は時間を勘違いしていたんだな。
電話機の時計と、PCの時間表示を見比べる。
正確なのは、PCの時間だ。数日前に調整したばかりだ。
PCのさす時刻は、電話機よりも1分遅れていた。

18 - 1 = 17

さすがの私もこれには参った。
賢明に言い訳を探そうとした。
父上の命日を意識したから。それが7時すぎだったから。
昼に起きようとは思ったけれど、それよりもその記憶が勝ってたから。
だから無意識に7時すぎに目が覚めてしまった。

でも、子機は?
子機は、本当に偶然で。
きっと今までだってそういう事はあったに違いない。
気付かなかっただけで。
それに、寝る前にスープ飲んだし。お茶も飲んだ。
ちょうど、トイレに行きたくなったから目が覚めてしまったんだ。

だけど、7時23分と勘違いして思い込んでいたのは事実。
私は「この時間に起きよう」と意識して眠ると、大概その時刻に目が覚める。
目が覚めないのは、毎月恒例のあの日の前の不調な時。
今日は、まさにその日。
なんで父上の墓参りの日は具合が悪いんだよっていつも思ってる。

なのに、なんで。
よりによって、7時17分に子機が鳴って目が覚めたんだ?


・・・・・やりやがったなっ!じじーっ


いやぁ、偶然にしちゃぁ出来すぎだよ。おとん。

確かに昨夜、0時と2時半に3年前の同じ時刻の事を思い出してた。
0時に、睡魔がどうにもならなくなって床で眠った。
2時半に目が覚めた。
そう。病院での泊りの日々は、やっぱりこんな気温の日だったなって思ってた。

そして、今朝。
父上の位牌越しの窓から見た空は、
病院の窓から父上の頭越しに見えたのと、同じような空な訳で。
空々しいって言葉を考えた人が居るとしたら、
その人はこういう気持ちでこういう空を見たんだろう
とか思える空な訳で。

さすがにさぁ。
さすがに、父上よ。
父上の仕業って思ってしまいそうだよ。

本当に。
亡くなった人の声を聞ける人が居て。
亡くなった人に話を出来る人が居て。
亡くなった人は、私たちをどこかで見てて。
そんな事は、本気で信じないようにしているけれど。
だって、怖いし。
でも、センチメンタルを言わせて貰えるのであれば。

父上よ。何か言いたい事があるのかい?
だけど、恨み節は聞かないよ。愚痴もきかない。
どうして欲しいかは聞いてもいいけど、母上を差し置いて出来る自信がない。
警告してくれても、きっと気付かない。
あれかな?これかな?思い当たる事は沢山あるけど、どうにも出来ない。
父上が居たから、父上と同じ事を言ったから。
皆、私の言うことを聞いていただけなんだからさ。

私は、父上に聞けるものなら聞きたい事が一つだけある。
今はもう、楽になったか?

そして、一つだけ言いたい事がある。
今日と同じ日付のあの日の事は忘れてしまいな。

私は、今日も墓参りに行かずにいようか・・と迷っていた。
23日が巡ってくるたびに、父上が思い出して辛く無いだろうか?と。
私たちが墓参りをすることで、思い出して苦しくないだろうか?と。
宗教上のなんだのよりも、私にとっては父上の気持ちが何より大事だ。
母上が墓参りに行くからという理由も、仕事が忙しいからという理由も勿論ある。
それで、24日に墓参りに行く事が結構多い。
でもさ。毎月考えるんだよ。
滅多に来ない人間が、そんなに一辺に来たら嫌でも思い出してしまうんじゃないか?って。

父上にとって、一番苦しくて一番悔しい日。
嫌な事は、忘れて欲しいって思う娘心なのだよ。


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