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2003年07月31日(木)
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| 怪しい留守電 |
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携帯を忘れて来たらしい・・・ たま〜にお客さんで携帯鳴らす人が居るんだけど。 今日は居ないと勝手に思い込むことにしよう。
一ヶ月ちょっと前の事。 結構呑んで、携帯のボタンを押すのもおぼつかない調子で電話をしたことがある。 そん時に、何をどう触ったのかは分からないが、それ以降、私の携帯は鳴らない。 要はバイブ状態で、それをどうやっても解除できない私が居る。 あの振動音だけでも、大概の人は気付くらしいが、それって身近に置いてるとか、きっと堅い物の上に置いてあるからなのだと思う。 普段、私が置いているのは大概がカバンの中。もしくはベッドの上。 よって、気づかない事がしばしばの一ヶ月ちょっとを過ごしている訳だ。
で、昨日の事。 夜になってから携帯を見たところ、不在着信ありと点滅表示が。 番号を確認してみると、どうやら川崎からお掛けの方らしい。 お客さんに川崎の人は居ないし、友達も・・・引っ越して無ければ居ないと思う。 しかも、着信は1分置きで2回。 これは、単なる間違い電話とは違うな・・と思い、念のため留守電を聞いてみた。
「1件の伝言があります」とかなんとか言われたので、聞いてみる。 電波がかなり悪いらしい雑音の中に、男の声が聞こえた。
「えー・・・別にあのー・・・・・どうしたって事はないんだけど・・・・・」
物凄く、戸惑っているというか、しどももどろというか。言い訳がましい始まりだった。 まるで好きな女性の声が聞きたくて電話しちゃった若い男性を彷彿とさせる勢いの弱腰だ。
っていうか。声が妙だった。 まるで、テレビでよくみる「プライバシー保護の為、音声を変えてます」状態。 中川家の弟がやるインタビューされてる「ヤミ金業者の声」ソックリだった。 いくら声が低い人だとは言っても、くぐもりすぎなのだ。
その怪しげな声はしどろもどろのまま、少し間を開けてから続けた。
「○×△が※■◇だから▼○□※×・・・」
何を言ってるのか、雑音で聞き取れない。
「○▲※□◎◆に、暇だったらいつでも入ってくれていいから」
なに?なにに入ってくれていいって? あまりにも、肝心なところが消えてしまっている。 そして、彼は最後の最後も、物凄い遠慮がちに
「・・・それだけです・・・・じゃぁ・・・・」
と一人声のフェードアウト効果を録音して、電話を切ったらし。
テレビで観る、例のくぐもったインタビュー声の場合、手には必ず高級時計やら金キラブレスやらが画面には映り、時にはそのくぐもり声で、物凄い怖い事を言うもんなのに。 彼は、終始ヨワヨワ君だった。
それが、妙に私の中でヒットしちまって、思わず折り返し電話をしてあげたくなったぐらいだ。 でも、なんか「入っていい」って言葉が、店っぽいかなーと思って止めといた。
きっと、今ごろには彼も。 間違い電話に気付いて物凄い恥ずかしいと思っているだろうし。 っつーか、私の印象が確かならば。 彼は思い切って好きな女性に、ご機嫌を伺うかの如く電話したのに。 それを赤の他人の私が聞いて、ウハウハ笑ってると知ったらさぞかしショックだろうと思う。
電話番号はおかけ間違いの無いよう、お確かめの上お掛けください。
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