あるひうがちな御人好し

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ﾊﾛｳｨﾝ＠TDL
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2002年07月31日(水)

■

同意

毎日同じ事を言うようだが、本当に暑いっす。

さて。
あたしの家の裏のじぃ様の話しは、何度が書いておりますが。
そう。夜中だろうが早朝だろうが庭に出て咳払いをし、
一階の窓を開けるとドアップのお姿をそこに表し、
出かけるあたしを、ジーーーーーっと見送るじぃ様であります。

夜中だけではなく、勿論、昼間も庭に出ている訳で。
大抵は、一人静かに何かをやっておられるのでしょう。
が、時としてこのじぃ様。ご家族の何方かに怒られている声が聞こえます。

声の感じからすると、ばぁ様なのでしょう。
きっと、長年連れ添ったご夫婦で。息子か娘夫婦と同居という感じ。

いや、なに。このばぁ様が、これまた、すんごい口が悪くてですな。
あたしも、正直申して、この裏のじぃ様は少々薄気味悪く困ってはおります。
あまり好きとはいえません。
っていうか、あたし、おじいちゃんって存在に免疫が無いのですな。
父方も母方も、おじいちゃんは昔に亡くなっており、接する機会が無いまま大人になりやした。
だので、歳を食った男性が、どのようになられるのか・・・イマイチ掴めて無いのは事実です。
私の父上も「おじいちゃん」と呼ぶ孫が出来ておりましたが、やっぱり、あたしにとっては父であり、お爺ちゃんでは無かったのですね。

して。この裏のじぃ様。ばぁ様に怒鳴られるきっかけは、大抵植木の手入れ等の時のようです。
なぜ分かるかと言うと、パッチンパッチン音がし、ガラガラっと戸が開いた音とともに

「何やってんだよっ！」

とばぁ様の怒鳴り声が響くからなんですな。
まじ、怖いばぁ様ですわ。あまりじぃ様を好きでないあたしでも、

「余計な事やってんじゃねーよっ！」
「やめろっつってんだろっ！」
「だから、さわんじゃねーよっ！」

と響くばぁ様の声の隙間に「もごもご」と小さく聞こえるじぃ様の声には、さすがに同情します。
カカア殿下は良いと申しますが、年寄りになってまであれでは・・・いけないと、あたしは思うのですわ。

このクソ暑い中、ばぁ様の声ですっかり気分も悪くなった先日の午後。
やはり、じぃ様はお外におったようで。
静かに仕事に集中しているあたしの耳に、いきなり

「オゥエェッ」

と、じぃ様の苦しげな嗚咽が入ってまいりました。
気分悪いっすねー。大体、オヤジの二日酔いのエヅキってヤツが、あたしは大嫌いでね。
すると、ガラっと戸の開く音と共に

「きたねーなっ！ジジィッ！！！」

と、ばぁ様の声が響き渡りました。
ええ。ええ。このときばかりは、普段じぃ様の肩を持つあたしでも、今日は違います。

おばあさん。あたしは貴女に、

激しく同意ですっ！

じぃ様、きっと、この炎天下に庭になんか長時間居るもんだから、思わずエヅイちゃったんでしょうけど。
気をつけてくださいねー。
あたしの気分も悪くなりますからー（ＴＴ）

しっかし、裏のばぁ様、最強っぽいわね。
きっと、裏のお家は渡る世間は鬼ばかり並みの大変な嫁姑関係があるのでは無いか？と想像される。
あんなばぁ様の居る家にだけは、嫁ぎたくないわ。

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初日