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2002年07月18日(木)

バードウォッチャー

小一時間ほど前まで仕事してました。
ただ今、金曜の午前2時をまわろうとしております。へい。
でも、ちゃんと「渡鬼」と「恋愛偏差値」は観ました。
裏は録画してきました。

げっ!
またもや、深夜にも関わらず、裏のじぃ様が咳払いというか、嗚咽致しました。
この季節はびみょ〜ですな。窓を開けているからなのか、やっぱり庭に居るからなのか区別がつきません。
覗く勇気が無いのですが・・・まぁ、あたしのこのタイプ音も聞こえてるかもしれまへんがな。

疲れ目にも関わらず、こんなんサクっと作りました。

あ”・・・足描くの忘れた、、、まー、今日は良しということで。
何やら、せわしない鳥ですな。その割には進みが悪いと・・・タグ使ったんで仕方ないっす。

なぜに、このタイトルであるかと言いますと。
あたしがこのような時間まで仕事をしていた事と関係が大いに深いのですな。
先日から愚痴っておりますが、とてつもなく不親切な見積依頼がやってきてまして。
えー、横幅でいうならば一文字のサイズが、2mmも無いほど小さいフォントを使用したカタログが、あたしの手元に11冊分あります。
そのうち、4冊分はデータとして探し出しました。
が、残り7冊分はコピーされた紙から見積を出すわけで。

あ。あたしが何の仕事をしているか誰も知らないっすな。
えー、PCの前に座って何やら色々やる人間なんですが、翻訳絡みの仕事が多いんですわね。
で、あたしはとある一社と契約していまして。こちらは毎月一定額という契約なのですね。
よって、暇な月も、眠れない月も、同額なんですな。
そこのお客さんには、あたしは一応その会社の「社員」という事に仕事の関係上しております。
実際には、雇用保険も無いし、勿論、健康保険もありません。確定申告も自分でしてます。青色です。何時間PC付けてようが、経費は自分もちです。
そう。名ばかり名刺ばかりの社員であります。

でも、一応社員という肩書きがある故、暇でも一定額という契約ゆえ、何か仕事を少しでもしていないと、会社としては嫌なのでしょう。
よって、「暇でしょ?」ってな理由で翻訳の見積なんかも送られてくる訳で。
社長さんには、「見積部長」と呼ばれております。はい。
そして、送られてくる見積には「見積太郎」と件名が。
時にはただの「太郎」の場合もあります。
ちなみに、社長さんは何か質問をして困ると、例の「スーパー部長」を出してきます。
社長さん曰く、「スーパー部長が、そう言ってるよ」と申すので、
「えっと・・・社長さんより、部長の方が偉いのですか?」とあたしが真面目に聞き返したりするのは、通常のお仕事風景です。

まーそんなことはいいとして。
この翻訳の見積ってヤツは、ワード数を数えるんですわ。
ワード数×単価=見積金額になるわけで。
データでもらえれば、ソフトにワードカウント機能がついてますからね。自動なんす。
ところがです。
今回は、コピーですわ。勝手に文字がPCにデータ化される訳も無く・・・
おわかりですか?
そうです。一文字一文字数えるっちゅ〜、あまりにも時代遅れな作業が必要なんす。

これが発覚した本日の夕方。あたし、泣きましたわ。
「マジすか?すごい量なんすけど、急ぐんですかぃ?」と尋ねましたところ
「明日の朝に出来てればいいよぉ〜」と返ってきました。
明日の朝・・・ってことは、結局のところ今晩やれってことでしょう。
あたしは、いつも物分りが良い偽社員です。

「ひえぇ〜〜〜っ」と叫ぶあたしに、社長さんは言いました。

「バードウォッチでやるといいぞ」と。

わかります?紅白歌合戦の時に活躍なさる方々ですわ。
その方々が手にもたれている「カチカチカチカチ」って押してカウントするヤツですわ。
正式名称がなんていうか知りませんがね。
あたしの中では、あの器具自体をバードウォッチと呼ぶのですわ。
けど、普通に生活していて使いませんわね。持ってないわけで。

あるひ:「ん〜なもん、持ってねーだ」

社長さん:「文房具屋いけば、売ってるぞ」

あるひ:「明日の朝までにやるのに、文房具屋へ今から行けと?」

社長さん:「ちょちょいと行ってくればいいじゃん」

あるひ:「いや、そんな物買いに行ってる暇があったら、手で数えるわ」

社長さん:「ダメだなぁ。俺は、毎回あれでやってるぞ?ミスもなくいいぞ?」

あるひ:「いや、あたしは『正』を書いて地道に数えるから」

社長さん:「間違えると困るんだよねー。」

あるひ:「いや、鉛筆で1ワードずつチェックしてくから大丈夫だ」

社長さん:「バードウォッチ、買えばいいのに」

最後まで、社長さんには勧められましたが、あたしは買いに行く時間の方が惜しかったわけで。
よって、それから、数時間をついやしてあたしは、左手で単語を10数えては、右手で「正」の線を一本ずつ書いていくという・・・

正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正

結果

1,500回程、右手で線を書き

300個程、『正』を並べ

15,000回程、左手で文字を叩きましたっ!



正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正正


ゼイゼイゼイゼイっ

こんな作業をしている時に、電話をかけてくるタイミング悪い人も居るもんでして。
思いっきり無愛想なあたしの声に、恐れを為していたことは言うまでもありまへん。

して、他にも見積がありまして、分かり易く見積をまとめ、社長さんに送りました。
もう、深夜1時でしたけどね。電話してやりました。
しかし、出ません。居ないと大変なんすけどね。
だって、夕方に来るハズだった仕事が、またもや来てないんですからねぃ。
留守電になったので、またもや思いっきり無愛想に
「今ですねー、○○の見積送ったんすけどねー」と言ったところ
「あいがとー」っと元気に社長さんは電話に出られましたわ。
居留守だったらしいですね。っていうか、深夜1時に電話すんのは、偽社員のあたしぐらいじゃないかしら?

して、社長さんに「大変でしたよ。ほんとに」と申したところ、

「だから、バードウォッチ買って来いって言ったろ?
俺は、ちゃんと言ったぞ?言う事聞かないからだぞ?」


と言われました。
確かに。
バードウォッチさえ持っていれば、15,000回、親指を動かすだけで済んだのは確かですわね、、(TT)

まー、とにかく大変だったんす。もー、勘弁ですっ
という一通りの苦情を申し立て、感謝の念を言わせて電話を切りましたところ・・・
すぐに社長さんから電話が。

あるひ:「もしもし?」

社長さん:「カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ」

社長さん、スピーカーで電話かけてくるんす。テブラでも会話できる電話機なんでね。キーボード打ってる音が、やけに響いて聞こえるんすわ。

あるひ:「おいっ!電話出てるぞっ!」←親切に教えてるあたし

社長さん:「カチャ はい。○○○(社名)でした。

あるひ:「なんで、過去形なんだよっ!その前に、そっちがかけたんだっつーの!」

社長さん:「あらぁ?おかしいなぁ」

あるひ:「っていうか、自分で電話かけてきてるクセに、なんでキーボード打ってるかなぁ・・・」

社長さん:「その理由を話してやってもいいけど、長いぞ?

あるひ:「いえ、結構です・・・」

悲しいわ。負けたわ。なかなか、社長さんに勝てないわ。

社長さん:「コピー送るっていうんならさー、こっち来て取れば?」

あるひ:「そっち行く暇があるなら、こっちでコピー取った方が早いんだわ」

社長さん:「自分で取るなら、経費出さないぞっ!」

あるひ:「FAXでコピーとっからいいよ」

社長さん:「ダセーっ 貧乏クセーっ たまには車動かした方がいいって」

あるひ:「いいんだよ。それに、点検に土曜日出すから」

社長さん:「点検に出す前に、サクっと来たらいいのに。」

あるひ:「なんか、車の調子が悪いんすよ」

社長さん:「また、お前は安物買いの銭失いなんだろ?うひゃひゃひゃひゃ」

あるひ:「・・・・・・土日には宅急便で送るから。それより、夕方来るはずの仕事はよ?」

社長さん:「明日の朝、起きた頃には届いてるってよ」

あるひ:「ああ、そうでっか。じゃ、明日やっときますから」

ってなことで。あたしの明日もお仕事モード決定です。
って、当たり前か。
いや、なに。社長さん、深夜で詰まらないので話し相手が欲しかったのでしょうかね。
っていうか。ああ、そうか。事務所に来いって事だったんだよな・・・
そーいえば、あたし、社長とどのくらい会ってないんんだろう?
半年以上か?去年の年末も行かなかったし・・・
一年会わない事になるかもしんないっ!ひえええええっ

世の中便利になったわよね。顔なんて見なくても、仕事に支障無いんだものね。
全て、ネットと電話で済むんだもんなー。すごいよなー。
なのに、なのに。
何時間もかけて「正」という古典的な手法で見積を出すあたし・・・
やっぱ、バードウォッチ買っておいた方がいいかもなぁ。。。

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