寺本写真館職員日報
寺本写真館

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■ 悩む秋はいつになく真剣

月曜の夜にプロカメラマン奥山栄樹さんと
大変恐縮ながらも鍋をつっついてきた寺田です。

最初に言わしてもらいますが、今までお会いした
カメラマン様の中でも最高に有名人すぎて眩しいです。


そもそもなぜ、こんなダメ大学生と、超一流のカメラマンさんが
同じお鍋をつついたかというと、以前モデルをしてもらった
女の子が奥山さんと大変仲が良いらしく、
今回紹介してもらった形で、ご対面が実現したのであります。

その女の子には、写真を渡すときに、CD-Rとその写真の
インデックスを一緒にしてたんやけど、どうやら
そのインデックスを見て、「おもしろい」と思ってくれた模様。

とにかく久々に緊張したのであります。


その日は夕方5時に梅田で待ち合わせをして、
当初は「お茶する」くらいで聞いてたけど、
車(これまたヤバイ)に乗ると「お腹減ってる?」みたいな
話になって、結局お鍋をご馳走になってしまいました。


奥山さんは23歳でプロとなり、NY、イタリア等で活躍され、
様々な著名人を撮り続け、現在ではJJ等のファッション誌の
撮影もこなされるなど、大変に多忙なお方。
とても俺なんかが普通に会うことなんて考えもせんかって。


連れて行ってもらったお鍋もめちゃめちゃおいしかったんだよ。
車の中でも緊張してたから場所を覚えてないんだよ。


あらかじめ自分で撮った写真を2Lで30枚プリント(3000円)して
アルバムに入れて持っていってたんやけど、
ご飯を食べ終わってそれらの写真を見てもらうこともできてん。




……






真っ裸ですよ。




写真を見て、1枚1枚うなづく奥山さんが笑うんだよ。
「よくわかるわ〜」って。


その写真を撮った時の俺の心象、情景、全部見抜かれてね。
思わず
「奥山さん、真っ裸にされた気分ですよ」
と言ってしまったじゃないか!!

でもそれくらいすごかった。

その時持っていった30枚に中で、「時にこれがいい」って
言われた1枚があった。

その写真はピントもあってないし、コンテストとかに
出しても、落選してしまう写真やと思う。


けど、奥山さんは

「これは寺田君がシャッターを押して撮った写真だけど、
決して完璧な用意をして撮ったんんじゃないと思う。
でもこの瞬間でシャッターを押した、君が偉い」

とおっしゃってくれて、さらに、

「フォトという言葉は語源はラテン語で『光』を表す言葉、
グラファーは、英語で『描く』って言葉。

だから写真は、光で描いていかないといけない。
『シャッターを切って写真を撮る』のが一般的だが、
本当にいい写真は『シャッターで切ること』、
そしてこの写真は君が本当にいいと思った瞬間、
つまりこの瞬間を自分で切り取った写真なんだよ」

と涙が出そうな言葉を下さいました。


ちょっと出すのが恥ずかしいけど、それはこの写真ね。

→Photo��


実はこの写真が今回持っていった中で1番好きな写真やって、
「見る人が見たら、これを選ぶ」とも言われて嬉しかったのです。


もちろん事務所もあるし、アシスタントもいるらしいけど、
時間があったら見においでって!これもめちゃ嬉しい。

どうせ来年半年間は学生やってるから、とことんここで
勉強させてもらおうかなぁと睨む23歳がここにいます。


凸版もいい会社と言って頂いた。
やるならアートディレクターを目指しなさいと言われた。


でもやっぱりプロのカメラマンとしてもやっていきたい
気持ちもぬぐいきれない。

普通のサラリーマンより稼ぐことは何も難しくないと
奥山さんはおっしゃった。難しいのは、続けること。


これから家庭も持ちたいし、企業に勤めるように、
安定した収入を得られるのだろうか。悩む悩む悩む悩む…。



安定した人生なんて無いとは思いつつ、
夢に生きるか現実を重んじるかに、
月曜日以降悩んで過ごす朝の寒さにベッドから出れない
てらだなのでありました。

2005年11月09日(水)
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