寺本写真館職員日報
寺本写真館



 東京旅情日記<長編>

東京に行ってきたわけですが、肝心の結婚式の前日に突然、
結膜炎になってしまい、左眼が真っ赤に染まってしまい、
式当日に両目を指しながら

白ネタを仕込んできました。めでたい」

などと、不慮の結膜炎を見事にネタに変え、
何とか大阪人としての面目を果たした寺田です。

今は治りかけですが、その時はめちゃかったのですよ。

さて、旅行当日に朝一番の飛行機で東京に向かう為、
コンタクト付けて、寝ずに朝5時に家を出発。
(今考えると結膜炎への序章は始まっていた)。

関空に着いて受け付けカウンターの女性方の美しさに
いきなりのカウンターパンチをくらわされ、将来客室添乗員を
目指す友達2人に心の中で「君達ならいける」と何の根拠も無い理由付けでエールを送ってみたり、朝からテンションは非常に高いまま搭乗。

朝の7時半に東京に着いた。が、

何をすればいいのだ。寝る?

とりあえず、携帯で都心部の情報集めを始めよう。
さっそく携帯(最近電池パックがなくなりセロハンテープで電池を押さえている)を取り出し、検索を始める。しかし、

地名は分かれど、位置関係が微妙!
あぁ悲しき地方人の性(さが)

そんなこんなしながら、家族と別れ、一人旅を始めてみた。
とりあえず向かったのは、秋葉原。しかし。
時間はまだ朝の9時。何も始まっちゃねぇ。

仕方なく東京第一食目を喰おうと思って向かったのは、いわずとしれた牛丼チェーン「松屋」。
食べ終わって席を立つときに「おおきに」と、あえて大阪弁を使ってみたが、それを聞いた一人の店員さんのリアクションを俺は忘れずに生きていこうと思った。
それほど見事なリアクションだった。

日本一の電気街、秋葉原は開店10時に向けて9時半頃から賑わいだし、10時を迎える頃には、かなりのネオンが輝き、回りだす。

俺はここで初めて、この地が「アウェー」だと気付いたんだ。

次は新宿。ここは高校2、3年の時に来たことがあるし、むしろ懐かしい位の気持ちになる。
しかし人多いなぁ。
それに比例して美人が多いのは否定しないが。
周辺を一回りして、駅付近でティッシュを配っていた女性を撮らせてもらい、この旅の人撮影が本格的にスタートした。

と、言ってもなりふり構わず声はかけれないんですが。

この日最後に向かったのは、若者の聖地、渋谷。
ここも高3時に立ち寄ってからの再戦となるが、やっぱり

人が多い
どっから湧いてくるんだ。

ここまで人が多いとむしろ感嘆に値するよ、あんたらすごい!

カメラを持ってうろうろしてると、突然声をかけられた。
「逆ナンやったらどうしよう!」
なんて淡い想いで振り返ったらおばさん。

ちょっとがっかりしてから、話を聞くと、コーヒーの試飲をお願いされた。
のど乾いてたし別にいいかな?とすぐに承諾。

何より暇ですし。

色々なアンケートに答えながら、この光景はまるで、以前模擬入社試験でやったような、適正試験みたい。

突然入れられる不思議な部屋。
そこで行われる様々な質問。
明らかになる寺田の真の人格。
さぁ、そしてコーヒーの味は!

なんてことを色々と想像しながら試飲。
カフェオレタイプでかなり呑み飲みやすい。
飲んでからも色んな質問に答えてはい終了。帰ろうとしたら
「向こうで謝礼を受け取って帰って下さいね。」
今日のコーヒーもらえると思ったら、図書券500円分。

何て懐の深い都市(まち)なんだ、東京!

15分のアンケートで500円…

時給2000円じゃん!

いい気分で不思議な部屋を出て、また東京散策は続く。
そしてたどり着いた「109」。
忘れもしない3年前、男2人、高校の制服でここに攻め入った時は見事に惨敗したものだ。
しかし今回は違う!何が違うかって
私服だ!
1人であることの方が痛いが気にしない
さぁ、いざ出陣!

(10分後…)

惨敗
ごめんなさい。もうしません。

肩を落とし、落ち武者のように外に出た俺を迎えてくれた(迎えてはいない)のは、東京の女子高生。
(そうか、今日は一応平日だ!)

気分一新、前途洋洋、順風満帆。悪夢はすべて水に流そう。

てくてく歩きながら都会を写真に収め、ある時はカメラを下げた専門学校に通う女性にモデルをお願いしてみたり、比較的楽しく闊歩できたと思う。

晩飯は、夕方合流した弟(九州男児)と渋谷で初酒。
この頃から目は真っ赤になっていた。
呑んだ後は、電車でホテルまで帰宿。

温泉に入ってからからホンマすぐ寝たなぁ。予想以上に歩いたし。
そんなこんなで東京1日目は幕を閉じたのですよ。

で、2日目。目は相変わらず真っ赤
コンタクトを入れるのも痛い。眼鏡は家の洗面台。
でも裸眼0.05の眼やし、入れざるを得ない。

で、しょうがなく、ネタを考えたのよ。

自分の眼で白を表現してみよう。
いや、すでに表現してもうてるし。

俺にとってはは始めての結婚式。
始めてくらいもっと厳かにいきたかったよ。
それをぶち壊してネタ披露に走るなんて想像もしなかった…。

くよくよしてもしょうがない!
精一杯人を笑わせよう!(大阪人の鏡)

式ではちょっと酒を呑み過ぎた感もあるけど、そこそこ静かにしてましたよ。
久しぶりに会ったお姉様方がめちゃめちゃおきれいになられてて、びっくりしましたが。

式中もいっぱい写真も撮ったし仕上がりが楽しみ。
ただ、結婚式に出たら、少しは結婚願望出るかなぁと
思ったけど、全然変わらず。
式がおもしろかって、そんなこと考えることもなかった。
まだまだ結婚したいとは思わんみたいやね。ムガー。

式が終わったら、ホテルに戻ってまた温泉入って、さぁ寝ようと思ったけど、弟(九州男児)が腹減ったとか言うから、ホテルの前にあったサイゼリアで深夜1時半までダラダラ話してた。
結局次の朝寝坊。

最終日3日目は寝坊してから、俺は東京散策、俺以外の家族は皆で揃って東京ディズニーシー。
この辺にいかに長男が自由きままに生きてるかが表れてると思うけど、そんなにねぇ、お金も使わせたら悪いしねぇ。と、長男が我慢した形なのよ、きっとね。

そして、家族とは離れ、一人原宿へ!

原宿駅に着いたとたん、目に入ったのは鮮やかな色彩を施したジャニーズさんのグッズを買い込んだお母様!

何で30才を超えた男がアイドルを追っかけたら気持ち悪がられるのに、女性の場合はそれがないんだろうと、一人で夜な夜な枕を濡らしたことはないけど、過去不思議に思ったことを思い出し、ちょっと複雑な感覚に。

でも、ぐるぐる回ってみて思ったけど(滞在時間5時間)、
原宿っておもいろいわ。

何がおもしろいかはわからんけど、色んな人おるし、色んな物があるし。
やっぱり東京行ったら一度は行っとくべきかも。

何よりも若い人が多いことは非常によい。気分が晴れる。

表参道との交差点ではカメラマンガいっぱいおるし、街頭インタビューも多く見たし、オシャレな人を見つけて写真に撮ってる団体もおった。
きっとあれは、雑誌に載るやろうなぁって。

俺もカップル、女性。男性と。総勢10人くらいやけど写真撮らせてもらった。
撮らせてくれた方々、本当にありがとうございます。
中にはこのサイトを見てくれるという方もおられて、こんな文章ばっかり書いてて、非常に恐縮ですが(何を今更)、ごゆっくりどうぞ。

男性諸君に申しておくが、今回俺が撮らしてもらった女性達、
かなりレベル高いぞ。覚悟するように。

原宿から帰ろうと思ったら、駅の横の方の道端で
コスプレ大会か!?と思うものが開催されてた。
開催というか、休日になったら自分の好みのコスプレをして、みんなで集まるというものやと思うけど、
大阪のとは規模が半端じゃねぇ。

これも見て帰ろうと思って、寄ってきたけど、雰囲気がすごい。完全に負けた。そして、山手線で東京駅、銀座へ。

銀座で夜になるのを待って、街を写真に収める。
もう枚数少なかったから、そんなに多くは撮れなかったけど、最後まで楽しかったなぁ。

今回の旅総数288枚(36枚×8本)を撮りきって、帰路につこうと思ったけど、この東京に着てからろくなものを喰ってないし、最後くらいおいしいものを食べて帰ろう。

銀座で探してたら、有楽町まで歩いてしまって、駅前でラーメン屋を見つけたからそこに決定。名前は

北海道ラーメン
結局落ち着くところに落ち着いた感じがするなぁ。

行列も出来てたし、おいしかったからよかったけどね。

新幹線に乗って帰ってきたけど、2時間半の乗車時間の間、2時間以上寝てたから、ものすごい短い時間に感じたわ。寝過ごさんでよかったというのが、正直なところ。

新大阪まで乗れたけど、京都で降りて、京阪電車の七条まで歩いて、京阪で帰ってきた。

何で京都で降りたか?
まぁね、定期がまだ使えて、京都駅からの実質の電車賃が0円っていうのも大きいけど、なんでか

京都タワーを
見たくなって。


改めて自分の関西気質に気付く。

こう書いてみると、あっという間の旅やったけど、結構楽しく行かせてもらいましたよ。
旅はいいなぁ。この春休みに4回行くって言うたけど、今回ので1回、来週温泉に行って2回、本田と九州に行って3回、あとは突然、
「一人旅します」って日記に書いてどこか行けたらなと。
行き先は誰にも告げずに。もちろん携帯は置いていって。

そんな妄想を日々忘れません。
今回撮った写真はまたどこかでUPします。
お楽しみに(特に男性は)。
この日記書くのに2時間かかりました。てらだ。

2004年02月09日(月)
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