アクセス解析

気まぐれ雑記帳。

 2019年11月16日(土)   滝口幸広さんの思い出を思うがままに綴る。
2019年11月13日未明に滝口幸広さんがお亡くなりになったとのことです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。



色んな方のツイート見て、
呆然として、
始めは感情としては【無】で、
でもショックで腕の力が入らなくなって、
状況を理解するほど悲しくなってきて、
「ああ、これは受け入れないといけないやつだ」って
認識したときに涙が溢れた。



情報が発信されたとき、私は大石好きのフォロワさんと爆笑しながらLINEしてた。
本当は日付が変わる前に寝ようと思ってたけど
やり取りが面白すぎるからいいや、なんて思っていたところだった。
そのフォロワさんとは先月初めて会って、
「歴代の大石で誰が一番好き?」
「滝石!(※滝口さんが演じていた大石のこと)」
なんて話していた相手だ。


LINEの合間にツイッターを覗いて凍り付いた。
15日の日付が変わったと同時に彼の公式ブログが更新されていて、
密度の濃いツイッタ民のお陰で20分でその情報は私に辿り着いた。

それまで爆笑に包まれていたLINEのやり取りからの落差が酷すぎた。
その後30分くらい、二人とも泣いててLINEが止まった。
その日はそのまま落ちた。



彼のことをタイムリーに熱心に追っていたわけではない。
ただ、彼は大勢の中の一人の特別であった。
これからまだまだ先を見ていたい俳優さんであった。
これを機に、今後もう二度と無いこの機会に、
彼、たっきーこと滝口さんへの思いを残しておこうと思ってこれを書いている。



2次元や2.5次元に精通していない人からすれば
実際に人が亡くなってるのに漫画のキャラなんかと結びつけるのは不謹慎と思うかも知れないが
私が彼について語る上で切って離せないので、
このエントリーには大石秀一郎では積極的に結びつける。
それにきっと、たっきーも彼の人生の一部を担うくらいのつもりで演じてくれていたはずだから。



大袈裟でなく私の人生は大石秀一郎と共にある。
かのテニスの王子様にハマって十数年、人生の半分以上彼を一番に推し続けている。

そんな彼を舞台で演じていてくれた人が、亡くなった。
これは間違いなく大石秀一郎史上一番不幸な出来事だ。
もしかしたらテニスの王子様史上でもそうかもわからない。

おれやなぎとか、滝川ぶちょーのこともショックで、
でも彼らが前を向いてくれているお陰で皆励まされた。
励まさなきゃいけないのは我々かもしれないけど彼らから元気をもらえている。

だけど、亡くなってしまうって。
もう何も新しいものを受け取れないんだ。
死ぬってこういうことなんだって改めて思った。


私は今までに推しが死んだことがない。
幽遊白書も烈火の炎も封神演義もナルトも、
たらふく人が死んでいるが私の推しはいつも死なない。
アーチェクラインなんてハーフエルフなお陰で102年前の過去でお別れしたのに現代でも生きてる。
なんなら最推しの大石秀一郎は死に掛けた人を蘇生までさせる。(※テニス漫画です)
二次元三次元問わず、推してる人々が亡くなったことは今までにない。
(あ…唯一ピッコロさんは死んでたか…なんなら複数回死んでる…
 でもあの漫画は平気で生き返るからな…そもそも複数回死ぬの時点で何w)

厳密には推しとは違うかもしれないけど、
それでも推しの一部を担っていてくれた人が
初めて亡くなるのが三次元になるとはなぁ。



彼の演じた大石秀一郎が一番好きだった。
私にはどうも「貶し愛」の癖が強いので
好きなキャラこそ軽い悪口叩いて愛でたりするのだが
まさに滝石は貶し愛を発揮するにふさわしいほどに愛おしい存在だった。

当時のテニミュの感想を振り返ってみたら
「腰が引けてる」(※褒め言葉)
「若干もたってる」(※褒め言葉)
「ちょいダサなのが大石っぽくていい」(※褒め言葉)
「恥ずかしくって直視できない」(※褒め言葉)
と、全て注釈入れなければならないような言葉が並んでいた。

いや違うんですよ?
めちゃくちゃカッコいいんですよ?
顔は言わずもがなで周りまで明るくするような爽やかな笑顔で、
立ち姿だって背筋が伸びてて体格が良くて。
ただ、動いたときにたまにポンコツっぽくて
「おやおやおや???(笑)」っていじりたくなっちゃうような。
滝石のそんなところが大好きだった。

瀬戸康史さん演じる菊丸(瀬戸丸)との黄金ペアも今までで一番好きだった。
息がピッタリだし、顔を見合わせて微笑むシーンがお互い幸せそうで
思わず ホモォ┌(^o^┌)┐ と思ってしまうくらい(笑)

たっきーが「もたってる」と思ったのは、たぶんダンスのリズムを拍の後ろで取るタイプだからなんだけど、
具体例出すと、ジャンプするときに1拍分丸々空中に居られないとすると
飛び上がる瞬間と着地する瞬間どっちをピッタリ合わせようとするか。
たっきーは後者の側の人、瀬戸丸は完全に前者で寧ろ前のめり。
だから青学全体のダンス見ててちょい早とちょい遅に見える二人、が、
「…なんで黄金ペアになるとピッタリ合うの?」っていうのは当時の私の疑問だった。
それくらい息ピッタリだった。



ここで自分語りを挟むと(いやずっと自分語りなんだけど)、
私はミュージカルテニスの王子様が始まったときは海外に住んでいた。
初日はガラ空きだったのにあっという間に満員御礼になった話なんかはネットで見てて
「さすがテニプリすごいなぁ私もいつか見に行きたいなぁ」とは思いながらネタバレ感想なんかを追ってた。
そして2004年8月一時帰国時に念願のテニミュを初めて見、すっかり虜になり、
翌日には当時大石を演じていたtutiさんが夢に出たりもし(笑)、
でもまたすぐ当時の住居のドイツに戻り、またテニミュからは離れる日々。
(余談。次の大石役だというズッキーこと鈴木裕樹は顔がタイプで情報めっちゃ集めてたし
その後も空耳動画なんかでたくさん見たから、大石役者さんでもは一番思い入れ深いんだけど、
実は一回も生で見ていないということを後から気付いて自分で驚いたw)
2006年7月に本帰国して、同8月にまた久しぶりにテニミュを見られたときは嬉しかったなぁ。


前段が長くなったけど、そこに居たのが大石に扮する滝口さん。滝石との出会い。
13年前かぁ…。


舞台を生で見るとさ、やっぱり推しをつい目で追うんだよね。
DVDで見てたら、カメラワークによるけど、生で見るとメインで演じてないところが見られるのが良いよね。
実は3代目は私は相葉君をとにかく推しすぎてて(笑)
(2代目の情報を集めても集めても実物を見られなかった反動はある)、
不二というより相葉君ウォッチに凝ってて
「すまん大石、今は相葉君を見させてくれ…!」てな感じになってたw
だからずっと滝石見続けてたってわけではないんだけど、それでも、
まあ大石なんで見てましたわな(笑)
他の代だと8:2くらいで大石:その他で見てるところが
5:4:1で相葉君:滝石:その他になってたくらいだと思います。
ようするに私は大石を見過ぎている。(知ってる)


私はテニミュの同じ講演を複数回見たことがないんだよね。
海外でずっと見られなかったお陰で「一回見られるだけでありがたや」状態だったのと、
その頃にはファンの中にも「2次元より2.5次元中心」の人たちが結構増えてて、
なんとなく出遅れた感というかうまく乗り切れなくて一線を画そうとしていた節はあった。
もちろん大好きだったので身内に取って貰ってるチケットでほぼ毎回見に行ってはいたけれど。


なので、滝石を見られたのは3回。
どんなところがどのように好きだったかは上に書いた通り。

そして、2.5次元ってどうしたって中の人の性格が影響する。
一番顕著なのは白不二派黒不二派の違いだったりするかなと思うけど(笑)、
大石だってマイナーながら代によってみんなちょっとずつ性格が違った。

滝石の特性から想像するに、きっと、
たっきーは周りを喜ばすことが好きで、包容力があって、
ちょっとドジなところもあって、でもしっかりしてて、
ものすごい努力家なんだろうなあ、ていう印象だった。


しかし私はあくまで大石秀一郎が好きなのであって、2.5次元よりは2次元の方が中心で、
だから中の人単体で追ったりはほとんどしてなくて、
だからテニミュ卒業してしまった後はたっきーの存在も正直ほとんど忘れてて。


だから、最近(といっても数年前からだけど)NHKのあさイチでゆっきーと呼ばれる調理師免許持ちのイケメンを見て
「!?!?!?滝石の中の人じゃないか!!!」てびっくりしてすごく嬉しかった。
こんなイケメンが大石演じてくれてたんだなあって嬉しくなった。
たっきーが笑う度に滝石の笑顔を思い出して嬉しかった。
そして、滝石から想像した滝口幸広という人間の性格は、やっぱり間違ってなかったなって思った。

もう見られないんだなぁ。



私の中で、今まで大石史上一番悲しかった出来事って右腕やっちまったときなんだけど、
(当時ドイツでネタバレ感想でそれを知って
 号泣して荒れに荒れて絵とか夢小説書きまくったw)
それとは種類も度合いも違う悲しい出来事だ…。


大石秀一郎という存在の一部に永久欠番が出来てしまったみたいな気持ちなんだよ。
ツイッターにはまんまタイトルにした漫画を描いて載せたけど、
『君の一部が透明になって消えてしまいそうな気がしたんだ。』
大石にこんな悲しい記憶がくっついてしまうなんて。
一時は大石になったたっきーが居なくなってしまったら
大石の一部が消えてなくなってしまいそうで嫌だよ。
大石が腕を怪我したって聞いたとき、腕よりも心が痛いんだろうなって思ったあのときを思い出した。
それでも、残された人は、記憶に留めて、痛かったら、痛くても笑う、痛いから笑顔を作る、
そうやって生きていくんだなぁと思って描いた。

感情を昇華させるためにいつもやるんだけど夢小説も書いた。
『また踊ってくれませんか?』。
メッセージは「また貴方の笑顔を見られませんか?」。
訃報を聞いてそのまま寝ないで書いたから酔っ払いが書いた文章並にクオリティが崩壊してたけどね苦笑
(感情が荒れてるし深夜のテンションもあるしで)
当時の感情を忘れないための貴重な資料として修正せずにそのまま残しておく。

捧げるような内容でもないかもしれないけど、
この2作品はDedicated to Yukihiro Takiguchi.として世に出しておきます。




何回も「笑っていこうね」宣言してるのに、
朝起きるたびに「夢じゃない…彼はやっぱり亡くなったんだ」って再確認して
ついったー徘徊して色んな人の色々見て悲しくなって泣くっての繰り返してて、
だけど今度こそ自分の感情を吐き出しきったので、よし、
もう後ろ向きな感情を持つのはやめよう。

…といってコントロールできるもんじゃないんだけどね人間の感情は笑
ダディから「コントロール出来るのは【今】の【自分】の【行動】だけです」と教わった笑
(過去も未来も他人も感情も、コントロールできるものではないんですよ理論)

というわけで、悲しい気持ちになるときもあるかもしれないけど、
前を向いて笑顔で居られるような努力はしようと思うよ。



それに明日は超久々にイベントでサークルの内側に入るんだよ。
といっても売り子だけどね。弥生さんのとこにお邪魔します。
少しスペース分けて頂けるということで無配ペーパー持っていく。
どこで増刷したかは大人の秘密だぜ…(←)

その後にベスゲも見るよー。楽しみー。
色んな人に会えるといいなー。



そういうこともあるし、笑っているしかないね。
たっきーの笑顔思い出して笑おう。
…なお泣くか。笑





最後になりましたがもう一度、
滝口幸広様のご冥福をお祈り致します。
私の人生を一つ豊かにしてくださってありがとうございました。
ゆっくりお休みください。

2019.11.16 稲瀬ちひろ



 

 

日記内リンク : 
昨日の日記 / 明日の日記 / 最新の日記 / 目次

 

●かくれんぼ●
 * Hide and Seek *



My追加