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窓のそと(Diary by 久野那美)
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| 2003年01月01日(水) |
どうして「おおきいほうから」なのか? |
買い物してお金を払うとき、いつも緊張する。 おつりが「お札の方」から出てくるのか、「小銭の方」から出てくるのか、あるいは同時に出てくるのか、確認するため相手の手元から目を離すことができない。 それを読みることができないと、財布のどちら側を開けて待っていればいいのかわからないのだ。 店によってもひとによっても違うのでその都度緊張する。 不器用でお金の出し入れが苦手なうえに、あとに長い列ができていたりすると、あせってよけいに時間がかかる。混雑したレジでスタンプカードとお札と小銭を操らなければならないときの緊張感はとても辛いものだ。
どうして統一しないのかしら? 必ず小銭の方から返すようにすれば、お互いにずいぶん楽になると思うのに・・。
だってお客はたいていまず札入れを開けてお札を取り出し、そのあと小銭を出すのだから、支払った時点であいているのは小銭入れの方なのだ。小銭のほうから返してくれれば小銭入れは一度開けて一度閉めればすむじゃないかと思うのだ。
なぜか、「大きい方から」返すひとがいる。しかも、それがだんとつに多い。 次は「両方いっぺんに」返すひと。この二つで9割以上を占める。
「6754円です」と言われたら、まず札入れを開けて10000円札を1枚出し、次に財布を横向けにして小銭入れを開けて760円を出す。(*注 ちょうどあれば754円出すので、この問題は起こらない)すると、相手は 「では、おおきいほうから」と1000円札を4枚出してくるので私は小銭入れをいったん閉じて財布を縦にし、それを仕舞う。その間に相手は小銭をレジから取り出している。 そして、「あと、こまかいのが6円になります。」と数え終わった小銭を渡してくれるので、私は再び財布を横向けにし、小銭入れを開けて1円玉6枚をそこへ入れ、小銭入れを閉じる。さらに、 「スタンプカードはお持ちですか?」 とくるときは、再び財布の向きを変え、中を開き、カード入れの中を検索しなければならない。
それれだけの動作をやっていると、3回に1回は小銭入れのふたを閉め忘れて小銭をバラまいてしまうことになる。 せめて、「小さい方から」返してくれれば、事故の回数はかなり減るのになあ・・と精算しながらいつも思うのだ。
そこで。 年末に素敵なお買い物をした。 お札サイズになっていて、一度ファスナーをあければ札入れもカード入れも小銭入れも一覧できるタイプのお財布を買ったのだ。
さっそく帰りにスーパーによってみたら、もう、夢みたいにスムーズにことが運ぶ。このお財布の導入によって、私のクオリティー・オブ・ライフは格段に向上した。
もう、おおきい方だろうと小さいほうだろうとどっからでもかかってこいという感じ。
すごく喜んでたら、一緒にお買い物してたひとに言われた。 「そもそも、払うときに小銭の方から出せばいいじゃない。」 私が「大きいほうから」問題について日記に書こうと思うと言ったら、 「そんなことで悩んでるひとはあんまりいないから、恥ずかしいからやめたほうがいい。」と言う。
・・・・・・・・・・・・・・・もしかして、みんなそうやって解決してる? 「おつりはおおきいほうから」は合理的なの???
いや。世の中は広い。 ゴキブリだって1匹見れば100匹いるっていうし・・。 私が何十年も悩んでるんだから、おなじことで悩んでるひとがどこかにいるかもしれない。 だから、今日の日記はそのひとたちへ。 私たちの問題はとにかくいずれかの方法で解決されるのです。
小銭から先に払うか。 財布を買い換えるか。
みんなで知恵を出し合って、生活の質を高めていきましょう。 今年もよろしくお願いします。
(でも、「小銭から」支払って「小さいほうから」(あるいは同時に)返されたらどうするんだろ、とやっぱり疑問に思うのでした。少なくとも、統一してほしいですよね。)
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