空のむこうにみえたもの
美空:misora



 旅立ちのとき

今日、二人の学生を見送った。
こんな時期に?と思われただろう。
そう、こんな時期に見送った。

私がここへきて通算6年目になるが、退学者を見送ったのはこれで4人目になる。
これってけっして少ない数字ではない。
どちらかと言えば多い方なんじゃないだろうか。
退学理由は人それぞれ、不可抗力なこともあった。
・学力が追いつかない
・入院によるもの
・金銭面
・方向性(専門性)の違い
それぞれに理由は違った。
でも、真の理由がそれだったのかどうかはわからない。
少なくとも、私の上司はこの理由を信じていない。

上司は言う。
「学校が楽しければ退学はしない」と。
私にだって、上司が言いたいことがわからないわけではない。
でも、必ずしもそれがすべての答えだろうかと思ってしまう。
私は学生たちの言葉を信じてやりたい。
はじめから疑って聞くのではなく、素直に聞き届けてやりたい。
なのに上司はそうは言わない。


見送ったとき、何も言えなかった。
言いたいことは沢山あった。
それなのに何も言えなかった。
とある人に「ただ見送るだけでいいのでは?」と言われたが、せめて「元気で」くらいは言いたかった。
後悔ばかり。
いつもそう。
見送ることだけしか出来ない。


学生の旅立ちのときを笑顔で送り出してやれる日はくるだろうか。

2006年01月17日(火)
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