空のむこうにみえたもの
美空:misora



 火葬

人間って・・・あっけないと思った。
最後にみた顔は白くて本当に眠っているようだった。
で、次に見た時には骨になってた。

最後に出てきた言葉は『ありがとう』だった。
お世話になった人だったので、これで最後だと思ったら涙が出た。
私にもまだ涙が残ってたらしい。

つまんだ骨はとても軽く、人間ってこんな風になってしまうんだとちょっと悲しかった。
どんな声だったかも覚えてはいない。
覚えているのは夏の夜に扇風機をクルクル回しながらナイターを見てる場面だ。
そのうちこの面白さがわかる!とよく言っていた。
今ならその面白さがわかるけど、あの時はまだ小学生だったし、野球そのもののルールさえわかっていなかった。

誰かがいなくなるってやっぱり寂しい。
それが近い人だったなら尚のことだ。
心に開いた穴を埋めるのは難しそうだ。
たそがれるんだろうなぁ。。。。はぁ。

2003年06月08日(日)
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