一色達夫の日記

2002年08月22日(木) 市議会議員セミナー参加 第1日目

滋賀県大津市にある「全国市町村国際文化研修所」で開催された。第8回「市議会議員特別セミナー」に参加。今日と明日の2日間で4名の講師の講演を聴講するセミナーである。
西条からの参加は、私の会派の2名とあと1名の計3名。参加者名簿を見ると、愛媛からの参加は北条市の3名を加えて計6名。全体では、北海道から宮崎県までの計266名とある。参加者は県によってバラツキが見られた。
西条市議会事務局で手配してくれた行程表に従い、8時JR西条駅出発。11時半には予定通りで研修所に到着できた。
今日は13時から二人の講師の話を計3時間聴講する。
まず「21世紀の地方政治」と題する京都大学大学院教授 村松岐夫 氏の講演。
このセミナーに参加してみたいと興味を持った表題の講義である。
現在の政治が混迷している原因であるバブルの後遺症から話を始め、今、地方政治が取り組んでいる地方分権と地方行革(NPM)および合併問題を話してくれた。
話はとつとつとして、御自分で言うように上手いとは言えない。セミナー参加者も、現状分析だけで将来方向を指ししるさない話の内容に不満足の様子が見て取れた。
だが、私は、これこそが今まさに地方政治が取り組んでいる課題だと感じた。
そこで質問時間に、講義の中に出てきたサッチャーさんの取り組んだ改革と、いま日本で行われようとしている自治体合併を含む改革との違いをどう分析しているのかと聞いてみた。
教授の答えは、サッチャーがイギリスで取り組んだ改革は、経済構造の転換を狙った大改革であり、スケールが違う。小泉がやろうとしている改革は同じ延長線上にあるものだが、今のところ中身が見えない改革でしかない。だがやろうとしている意欲には私は賛同し支持している。と答えてくれた。
私は以前から、今回の合併を含む地方行革については、何処かに教科書があるはずだ。それは多分アメリカなのかなと漠然と考えていた。しかし、今回の「住民投票」要望活動の進め方を相談した人物の口からサッチャーの名が出たし、今回の教授の話の中にも同じくサッチャーの名が出たので、日本改革モデルはイギリスなのかと考えた。
だが、講義のメモ読み返し、よくよく考えてみると、どうも一国の改革モデルをそのまま取り入れたようでは無さそうだ。
介護保険を日本で導入するとき、先進各国の介護医療と保険制度を寄せ集め、日本流にアレンジして現在の形が出来上がったそうだ。そんなところから考えて見ると、地方行革についても方々の寄せ集めなのかもしれない。
先進諸国の良さそうだと思う改革に一部の方々が飛びつき、またそれに悪のり制度が輪を掛けたような騒動ではないだろうか。つまりやり方全体に整合性は無いという事かな。
今の合併についての評論は、賛成論かその対局にある反対論だけで占められており、自治制度全体からの視点に立った分析と将来構想として、私の満足する評論が見あたらない。
今回の教授の話を聞いて、ますますその思いを強くした。
ここは、アンテナを伸ばしてチューニングが合う場所を捜し続ける以外に無さそうだ。
そうすることによって、国や県の制度の行き着くところが見えてきて、その中で地域の有り様も見えて来るように思う。

二人目「反省的近代化と地域社会」と題する武蔵工業大学教授 富永健一 氏の講演。
地域社会における環境を考えた場合、近隣社会の単位である自治体の果たす役割を分析しての講義だった。
近隣自治・近隣政府という言葉が注目されだした昨今だが、聞いていて、そんなこと「当たり前」と思ったのが正直な感想だった。
その自治体の活性化策のヒントを求めて大津まで来ているのに。

夕食を兼ねた交流会。各地の議員と話しをする。
ユニークな人達がいるね。
こういう人達と話していると、何だかエネルギーがもらえるようだ。
一日目のセミナーは終了。


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