| 2005年06月23日(木) |
あ、南東の空におっきな月! |
真夜中に。昔のユーミンなんかを聴いています。
今日の午後、菩提樹(リンデン)の並木道、木漏れ日でいっぱいだったよ。うわー、なんてロマンチックなんだろぅ……って思ったんだけど、その想いを共有できる同志が傍にいない。
今も空に、おっきなお月様が見えているのに。 誰も何にも想わないのよね、私の周りの人。ロマンチックと縁のない人ばかりだから。ははは、ま、いっか。
* * * * * * * * *
私のほうこそ、20年前、ロマンチックとは縁の無い女子大生だった。 刈上げで。原チャリ乗って、大酒飲んで。
いつのことだったかなぁ。3回生ぐらいのときかな。 同期のお仲間がにやけ顔で私に近づいてきた。
「今な、下のカフェテリアに、前から眼ェつけとったむっちゃかわいい子、おんねん、ホンマかわいいんやでぇ、今、一緒に見にいけへんか?」
などというもんだから、傍にいた後輩の男の子達も色めきだって、みんなでどやどやとエレベーターに乗り込んだ。
で、1Fのカフェテリアの入り口ドア脇に、黒い頭、高低4〜5個。ガラス窓越しに、そのお目当ての彼女とやらを見た。
いたいた。確かにかわいらしい。講義の予習をしているのか、何かプリントを熱心に読んでいる。
「あのな、あの子な、いつもホットミルク、オーダーすんねん。かぁいぃやろ〜?ホットミルクやで? お前みたいに大酒がぶがぶ飲むんとちゃうねん」
へ?! 「お前」って、私のことか? 「大酒がぶがぶ飲む」っても? どさくさに紛れて、なんてことを言うんだよ、まったくぅ。 きっと、言った本人は、言った端から忘れているだろうけど、なぜか、私は、妙に胸に引っかかった。お魚の小骨みたいに。
だからどうやねん? と言われたらそれまでなんだけど、これから私は、今の私の路線でずっと通すことにしよう、とその時、胸に誓ったのだった。
本当は。 本当は、普通に女の子っぽくありたいと、心の隅で思っていた。
ウォークマンでユーミンを聴きながら、神戸のポートアイランドから海を見て、ちょっと涙ぐんでみたり、とか……。
「って、ことはお前の場合、絶対ないやろ?」って茶化されて以来、センチな感情を封印してしまったのかも、私。
それに、周りには、ごく自然に女の子っぽい子がいっぱいいたから、太刀打ちできないとでも思っていたんだと思う。だから、卒業するまで、いや卒業しても、ボーイッシュ、あっけらかん路線で通してきた。
カキモノに携わると、そういう昔封印した感情を、ふと思い出すことがある。昔の曲を聴いていたら、そういうエピソード、嫌でもいっぱい思い出す。
でも。いまだにそういうことを忘れずにいるってことは、私にも相当デリケートで、センチメンタルな面もあったってことなんだろうな。
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