| 2005年04月05日(火) |
ポーランド国旗に黒の喪章 |

ローマ法王の葬儀、4月8日に=法王庁幹部
4月4日、法王庁幹部によると、ローマ法王の葬儀は、4月8日に行われる。写真は4日、サンピエトロ広場に掲げられたポーランド国旗 (2005年 ロイター/Yves Herman)(ロイター)20時24分更新
以上、ヤフーのニュースから引っぱってきました。
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ワルシャワは急にぽかぽか暖かくなりました。
外出する人も重いコートを脱いで、軽やかな足取りで行き交っています。
こんな能天気な陽気だけを堪能していると、頭ン中からすっぽりと何かを忘れそうになってしまうんだけど、各家屋に掲げてあるポーランド国旗の黒の紋章がハッと我に帰らせてくれる。「喪に服さなければ」と。
上の画像は、バチカンのサンピエトロ広場のものだけど、ワルシャワではいたるところにこのような旗が掲げてある。
ここは、ヨハネパウロ2世の祖国なのだから、当然であろう。
公共機関のバスも、車体に、この旗と黄色い旗(カトリックの旗?)が掲げられている。テレビ番組は、チャンネルのロゴがいつもは白地のところが黒くなっている。
夕方、エンピックにいったら、新聞がほとんど売り切れ、入り口に立てかけてあった「ヨハネパウロ二世」という本を、入ってきた客が必ず立ち止まって、手に取っていた。
ここに赴任してきた当時のポーランド人の印象。 おとなしい。黙って耐える国民。 そして、瞳が澄んだ人が多いということ。
なぜにあんなに澄んだ瞳をしているのだろうと思ったことがある。 最近になって解った。
カトリックの敬虔な瞳なのである。 キリストの神を信じる瞳、ローマ法王を崇敬する瞳なのであろう。
土曜の夕方。 ヨハネパウロ2世の死去の3時間前、私は近所の教会に足を運んでみた。
敬虔な瞳を持つ信者達がたくさん集っていた。 勿論、その時間帯は横の公園で遊んでいる人もいるし、夕飯を作っている人もいるだろうし、カフェでのんびりしている人もいるだろう。
私は教会の礼拝堂の一番後ろから、人々の祈りの姿を見た。 真摯に祈る姿を見た。
私も、祭壇を前に頭を垂れ、胸元で十字を切った。 十字を切るなんて、生まれて初めての経験であった。 だって、私は神社の娘として育ったのだから。 でも、キリストの神の前では十字を切らずにはいられない何かがあった。
あの時の私も、神を信じる澄んだ目をしていたのだろうか……と思う。 少なくとも、今、卓上の鏡には、奥深くきれいに澄んでいる私の瞳が映っている。
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