薔薇園コアラの秘密日記

2005年04月03日(日) ローマ法王死去

 ローマ法王・ヨハネパウロ2世が、2日21時37分バチカンで死去した。84歳だった。

 このニュースを日本在住の日本人は「あっ、そ」で済ませてしまうのだろう。カトリック信者も少ないだろうし、遠い国のお話だろうから。

 ヨーロッパでは言葉にできないほど大きな喪失にちがいない。
 ここポーランドでも、悲しみと祈りで満ち溢れている。
 ヨハネパウロ2世は、カトリックの国・ポーランドの出身であった。
 バチカンでも400数十年ぶりの外国から迎えた法王だった。
 
 今朝、老若男女、教会に足を運ぶポーランド人がたくさんいた。教会の入り口には、礼拝堂に入りきれなかった人々が、外のスピーカーでミサを聞いていた。

 ローマ法王ニュースは、海の向こうの心無いお国では、Xデーを今か今かと待って、後継者問題だけが重要問題として取りざたされているようだ。
 父親の死を待たずして、すぐに相続について話し合っているみたいでいやらしい。即物的でうんざりする。

 けれども、ヨーロッパ、特にバチカンやポーランドでは、まずは我らの聖父・ヨハネ・パウロ二世の追悼をしている。心から、別れの祈りを捧げる。

 日頃、ポーランド人とヨハネパウロ二世について、話題にしたことはない。けれど、ここに住んでいたら、国民の法王への篤い敬愛心が自然と伝わってくる。

 ワルシャワでは、お財布にヨハネパウロ二世の写真を入れている娘さんがとても多い。スーパーのレジに並んでいるときに、見ようと思わなくても、目に入ってくるのだ。

 ここの人にしてみれば、法王は心の父……なのだろうな。
 その父が、昨晩、死去されたというわけなのである。
 
 信者が流す涙の熱さが、ここにいたら異教徒の私にも本当によくわかるのである。

 


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祐子 [MAIL]

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